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スローレポート 『S-Report』 (2/12号)
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団塊の世代が定年退職を迎えることが社会的問題として注目され、その対応が進められている。
◆◆◆…… まちのことを考えよう ……◆◆◆
- シニアの出番だ!
そのひとつに、昨年12月から今年1月まで行なわれた埼玉県朝霞市シニア世代地域デビュー支援講座「朝霞市で……シニアの出番だ!」がある。この講座は、これまで培った技術や経験を活かして、地域で何かをやってみたいシニアを対象にした講座で、朝霞市、東上線NPOネット、埼玉県団塊世代活動支援センターの共催で開かれた。
内容は、ステップ1「人生の棚卸し」、ステップ2「セカンドステージの新しい生き方・働き方」、ステップ3「myライフプラン作り」、ステップ4「まちのことを考えよう」などで、レクチャーとワークショップが行なわれた。
具体的には、講師として東上線NPOネット代表の柴田郁夫氏、同幹事の長岡素彦が勤めた。参加した方たちはレクチャーを受け、ワークショップで自分を振り返り、発表しながら、いろいろ考えていたようだ。
毎回、地元朝霞市の市民団体・NPOや市役所や県、社会福祉協議会などの活動発表を聞き、それを参考に各自がそれぞれのプランを深めてきた。また、毎回行なわれた終了後の懇親会では、参加者が朝霞の現状やあり方についても論議した。
1月24日、最終回の「まちのことを考えよう」では、いままで作ってきた「人生の棚卸し表」、「myライフプラン」をもとに「具体的なアクションプランの作成」を行い、参加者は今後の具体的な行動を文書にまとめた。
シニアに対して、埼玉県は県団塊世代活動支援センターが各種支援をしている。その一例が、県とNPOの協働事業の一環で始まった「助っ人隊」(NPO法人東上まちづくりフォーラム、県・団塊世代活動支援センター)などによるシニアの活動である。
また、平成18年度には講座「シニアの出番だ」(主催 ソーシャルプロデュースネット)が埼玉県社会福祉協議会の助成(平成18年度ひまわり基金民間社会福祉団体等先駆的福祉活動推進事業)を受けて、シニア・団塊世代の福祉・社会参加を進めるための講座を県内各地で行なった。
この講座「朝霞市で……シニアの出番だ!」も、県主催の「NPOと市町村との協働アイデア提案会」で東上線NPOネットが提案し、朝霞市が受けて開催したものである。今後も、シニアが個々人の生き方ばかりでなく、地域に係わる試みは重要であろう。
もちろん、シニアの方の中には、リタイア後は自分の好きなことをやりたいのに余計なことだ、といったご意見をお持ちの方もおられるかもしれない。
しかし、今回の参加者のように強制や義務感ではなく、ボランタリティー(自主性)で地域に参加されれば、いいのでは、と考えている。
◆◆◆…… ご案内 ……◆◆◆
★★★★★埼玉地域ファンド研究会 第25回ご案内★★★★★
環境×CSR×ESD ~企業のCSR実践事例紹介から~
お話:持続可能な開発のための教育の10年さいたま(ESDさいたま)
代 表 長岡 素彦さん
斜陽産業がシェアトップの環境企業に?
なぜ生協が漁業者と森づくりを行なっているのか?
環境CSRの数多くの実例を紹介します。
また、「サスティナビリティ経営」
「ISO26000(社会的責任の規格)」
「ESD(国連・持続可能な開発のための教育)」
などのキーワードを交えながら、
企業のCSR活動と本業との関わりについてお話いただきます。
■日 時 2月18日(水) 19時~21時
■場 所 浦和コミュニティセンター 第13集会室
(浦和駅東口 目の前 パルコ10階)
■参加費 500円(資料代、ミニ事例集付き)
■主 催:埼玉地域ファンド研究会
■内 容: 1.企業の環境CSRの事例紹介・質疑
2.今後のファンド研運営についてワークショップ
■定 員 :30人
■参加申込「2/18ファンド研参加希望」とお名前を明記の上、
ご連絡ください。 office@hands-on-s.org(若尾)
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★埼玉地域ファンド研究会とは?
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研究会では、助成金、寄付、地域通貨、CSRなど、多様な切り口で勉強会を毎月第三水曜日に開催中!
【最近の活動記録】
第13回「CSR基礎講座1 富士ゼロックス埼玉の社会貢献活動」(2007.7.18)
第14回「生活クラブ生協エッコロ基金 5年間からみえてきたもの」(2007.8.23)
第15回「CSR基礎講座2 CSRと社会的起業スワンベーカリーの挑戦」(2007.9.19)
第16回「CSR基礎講座3 企業メセナの歩み アサヒビール芸術文化財団」(2007.11.18)
第17回「地域とつくるあったかショールーム 埼玉トヨペット」(2008.1.25)
第18回「ホームレス等の生活再建相談をする~NPO法人ほっとポットの実践」(2008.5.21)
第19回「みかんプロジェクト『さいたまCSR大調査』 実践報告(株)タムロン」(2008.6.18)
第20回「中央ろうきんの社会貢献活動 働く人のお金が 社会を変える」(2008.7.16)
第21回「社会に貢献するシゴトのススメ 学生ボランティア支援」(2008.9.18)
第22回「スープと、お酒と、ときどき就労─コミュニティカフェの現場から」(2008.10.15)
第23回「地域に根ざした企業の社会貢献活動~CANPAN CSRプラスの事例から~」(2008.11.19)
第24回「食べて!遊んで!七輪だがし屋で地域交流 ─まちのえき「かめや」見学ツアー」(2008.12.13)
◆ ベーシック・インカムをご存じですか? ◆
「生きるための経済
なぜ所得保証と信用の社会化が必要か」
地域経済格差、労働問題、
福祉、教育、環境などなど、
複雑化した現代の社会問題への
包括的な解決の糸口を提供するベーシックインカム。
その可能性を探り、学び語り合う、第2回目の集いです。
◆日時 2009 年3 月8 日(日)
14:00 ~ 15:40 主催者挨拶/ 関曠野さんのお話
15:55 ~ 17:40 質問・意見交換(延長あり)
◆場所 タワーホール船堀401 研修室
都営新宿線船堀駅前/
◆連絡先 03-5287-4770(佐藤)
◆スペシャルゲスト 関曠野(せき ひろの)さん
◆当日問合先 tel.090-6124-3502(佐藤)
◆参加費:1,000 円( 資料代,お茶代,会場費含む)
◆主催 『ベーシックインカム・実現を探る会』
『フォーラム・スリー』
◆申込先 『ベーシックインカム・実現を探る会』
study.bi@gmail.com
・・・・申し込みフォーマット・・・・
あて先【3/8講演会ベーシックインカム】
お名前( )
ご住所( )
電話&FAX( )
ご職業・所属など( )
☆どこでお知りになりましたか?
( )
※ 資料準備の都合上、必ず事前申し込みをお願いします。
※ 定員に達し次第、申し込みを締め切らせていただきます。
http://www.forum3.com/bi/
■ ゲストスピーカー関 曠野(せき ひろの)さんより
● 所得保障というと福祉政策を徹底させたものと思われるかもしれな
い。そこから、福祉の行き過ぎは人間をダメにするといった反論が出
てくる可能性もある。しかし、所得保障の本当の意味は近代経済の方
向を逆転させることにある。近代経済では、なけなしの所得でもそれ
を得るために能力を勤勉に発揮することが美徳や名誉とされ、そうい
う価値観が経済システムを支えている。もし、所得保障が実施された
ら、そういう労働倫理や能力主義は色あせることになる。そうなると
価値観やモラルが違ってくる。たとえば最低所得保障があるなら、カ
ネにならない芸術、学問の研究、伝統芸能の継承、有機農業などに勤
しむ人が増えるだろう。
● 市場の飽和と産業のオートメ化が潜在的なものも含め大量の失業を
生んでいて、それが格差社会の形をとっているのである。(中略)基
礎所得の保障によってしか解決できない問題なのである。そして、所
得保障は、失業者を飼殺しにする福祉のバラまきでも社会主義的指令
経済でもない。むしろ経済の安定と活性化につながる。
● 完全投資による市場の飽和で世界的に膨大な余剰資金が生じてい
る。それが資本主義をギャンブル化させているだけでなく資本の犯罪
資金化を引き起こしている。(略)この事態の解決策は、資本を社会
に徹底的に拡散させること。所得保障もそういう方策のひとつである。
山崎農業研究所発行『耕』2007 年春No.112 所収
(「地球温暖化とポスト工業社会」関曠野著)より抜粋
■ 関曠野さん(プロフィール)
1944 年生まれ。評論家(思想史)共同通信記者を経て、1980 年より在野の思
想史研究家として文筆活動に入る。思想史全般の根底的な読み直しから、幅広
い分野へ向けてアクチュアルな発言を続けている。著書に『プラトンと資本主義』
『ハムレットの方へ』(以上、北斗出版)『野蛮としてのイエ社会』(御茶の水書房)
『歴史の学び方について』(窓社)『みんなのための教育改革』(太郎次郎社)『民
族とは何か』(講談社現代新書)などがある。また訳書に『奴隷の国家』ヒレア・
べロック(太田出版)がある。現在、ルソー論(『ジャン=ジャックのための弁
明 ― ルソーと近代世界』)を執筆中。
主催
■ ベーシックインカム・実現を探る会
「すべての個人への無条件な所得の保証」というBI の基本的な提言
を、さまざまな立場の市民が多様な視点で考える会。この提言を前
向きに考えたい方ならどなたでも参加することができます。
■ フォーラム・スリー
20 世紀初頭の思想家ルドルフ・シュタイナーの社会論に基づいた
社会実践やビジョンを提供しているオープンスペース。
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スローレポート『S-Report』
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