4/2号 さいたまCSRフォーラム2009『企業とNPOの新しい協働』

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スローレポート 『S-Report』(4/2号) 
 
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 社会貢献活動の時代からCSR(企業の社会的責任)の時代になった、と言われる。その一方、金融危機から発した経済的危機で企業は社会貢献活動やCSRどころではないという傾向も強くなってきた。それに加えて、社会的危機(社会保障・福祉)、環境的、農的危機の3つの危機も深刻化している。

 

◆◆◆……    さいたまCSRフォーラム2009 企業とNPOの新しい協働 ……◆◆◆
        立場を超え「人間として」から始めるCSR

 3月19日、さいたまCSRフォーラム2009「企業とNPOの新しい協働」(主催:みかんプロジェクト[さいたま市・NPO法人ハンズオン!埼玉]、協力:地球環境パートナーシッププラザ)がさいたま市の浦和コミュニティセンターで開かれた。

 市の挨拶のあと、第1部講演「“ない”ことから生まれるもう1つの経済─共感と分かち合いのCSR新時代へ」が、黒川妙子氏(国際識字文化センター事務局長、元ユネスコ本部 事業コーディネーター)が語る、日本社会貢献支援財団社会貢献賞を受賞したインドの「シャクティセンター」の話を吉田理映子氏(ハンズオン埼玉副代表)が聴くかたちで行われた。

 シャクティセンターは、インド社会で「カースト」、「宗教」、「ジェンダー」の三重の差別を受けている若い女性への民俗舞踊による自立支援を行っている。黒川氏はこのシャクティセンターの“ない”ことから生まれるブログラムを語った。

 第2部の「リレートーク 集まる!から始まる地域コミュニケーション」では、さいたま市内のNPOや企業の代表者がNPO活動とCSRの実践を語り、コーディネーターの地球環境パートーシッププラザの平田裕之氏からコメントがあった。

 この「さいたまCSRフォーラム2009」は、昨年から行われているみらいのかいしゃをかんがえる「みかんプロジェクト」の一環である。参加者の中からは、“ある”ことから始める企業活動とは違う、“ない”ことから始めることの重要性やNPOの活動や企業のCSRを聞いて学ぶことが多かった、などの意見が聞かれた。


 2月18日、さいたま市の浦和コミュニティセンターで埼玉地域ファンド研究会第25回「環境×CSR×ESD ~企業のCSR実践事例紹介から~」が開かれた。これは、今までの埼玉地域ファンド研究会のCSR基礎講座の企業発表やみかんプロジェクト「さいたまCSR大調査」や企業に限らず広く生協や労金などの環境CSRの数多くの全国実例を通じて、CSRと「サスティナビリティ経営」と「ESD(国連・持続可能な開発のための教育)」について持続可能な開発のための教育の10年さいたま代表の長岡素彦が語った。
 埼玉地域ファンド研究会参加の企業の「CSR」(企業の社会的責任)については”共に歩むCSR”として「トリプルボトムライン」、「マルチステークホルダー」、「CSRマネジメント」、「コンプライアンス」、「社会的責任投資(SRI)」、「評価・共同評価」、「社会性・社内の社会の目」、「本業と社員参加」などのテーマでの埼玉県内のが企業の具体的取り組みや「みかんプロジェクト」のDSR調査プロジェクトを紹介した。また、全国の企業のCSR実践事例紹介を紹介し、サスティナビリティ経営(持続可能な経営)の必要性と企業のサスティナビリティ経営では持続可能な開発のための教育が必要とされることなどを述べた。

 冒頭に述べたように厳しい経済状況の中で企業はCSRどころではないということもあるかもしれない。今回の企業の参加者たちはインドのシャクティセンターや市内の企業のCSRやNPOの活動を聞いて人間として考えることが多かったという。このように、企業としての立場、市民・NPOとしての立場、行政としての立場を超えて、人間として“ない”ことから始める「企業とNPOの新しい協働」・行政と市民の協働がこの困難で危機的な状況を少しでも変えて行くのではないか。

 そして、立場を超え「人間として」から始めるCSRや新しい協働が「いまの会社」とは違う「みらいのかいしゃ」につながる。

*みらいの かいしゃ かんがえる 
 略して「みかんプロジェクト」は、さいたま市とNPO法人ハンズオン埼玉の協働事業として、企業の社会貢献活動・CSRを活発化する活動です。昨年度は、「さいたまCSR事例集2008」を制作し、配布しました。

*CSR(Corporate Social Responsibility)とは?
 持続可能な社会を目指すためには、行政・民間非営利団体のみならず、企業も経済だけでなく社会や環境などの要素にも責任を持って活動するべきであるという考えのもとに成立した概念がCSR=「企業の社会的責任」です。


◆◆◆……             ご案内              ……◆◆◆

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シンポジウム~グリーンな仕事が世界を変える!~  04/04/2009
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「グリーンな仕事」が新たに注目を浴びています。環境関連の企業は盛んになり、同時に
企業の環境活動や社会貢献がこれまで以上に活発になるでしょう。
また、企業を選ぶ学生や若い働き手の企業選びのモノサシが変わる必要が変わる必要があります。
このシンポジウムでは、企業の選び方を変える、全く新しい経営本『グリーン天職バイブル』が最近発刊されたのを好機会として
掲載企業の事例報告、ディスカッションを行います。


【概要】
・日時:2009年4月4日(土)18:00-20:00 開場17:30
※終了後、懇親会があります(参加自由)
・会場:地球環境パートナーシッププラザ(GEIC)
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-53-70 国連大学ビル1F
http://www.geic.or.jp/geic/intro/access.html#geic
・定員:80人
・参加費:無料(懇親会は1000円)
・ 共催:地球環境パートナーシッププラザ(GEIC) / GEIC学生団体
えこたま / 株式会社オルタナ / 学生団体SOLA(日本の農業に一生を
賭ける!学生委員会)/社会起業プロジェクトチームSOL(シンボル・オブ・ライフ)


【プログラム】
*当日多少変更させていくただく可能性がございます。
第一部「雇用の現状とグリーンジョブの展望」
長谷川 真一氏(ILO駐日事務所 代表)


第二部 パネルディスカッション「新しい企業選びのモノサシとは」
○パネリスト
・ 染谷 ゆみ氏(株式会社ユーズ(TOKYO油田2017)代表取締役)
・ 白井 徹氏(白井グループ株式会社 代表取締役社長)
・ 久米 信行氏(久米繊維工業株式会社 代表取締役社長)
・ 宮城 治男氏(特定非営利活動法人ETIC. 代表理事)
*オルタナ別冊『グリーン天職バイブル』に掲載された103人の企業経営者
からお呼びしています。
○ファシリテーター
森摂氏(オルタナ編集長)×学生


第三部 懇親会(ステキな交流の場となりますので、積極的なご参加
お待ちしております。)
【お申し込み方法・お問い合わせ先】
件名を「グリーン天職シンポジウム申込み」とし、お申込みフォームをE-mailでお送り下さい。
※定員になり次第、締め切らせて頂きます。
E-mail:ecotama@geic.or.jp Tel:03-3407-8107
担当:江口、古野
HP:http://www.geic.or.jp/geic/partnership/ecotama/symposium090404.html
=====================================
◆お申込みフォーム
お名前(ふりがな):   (    )
ご所属:
E-mail:
懇親会:(参加・不参加・未決定)
当日知りたいこと:
=====================================
【会場までのアクセス】
地球環境パートナーシッププラザ(GEIC)
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-53-70 国連大学ビル1F
TEL:03-3407-8107/FAX:03-3407-8164
○表参道駅(東京メトロ:銀座線・千代田線・半蔵門線)B2出口を出て、
そのまま青山通りを渋谷駅方面に直進してください。右側に国連大学が
見えてきます。その右ウィングがGEICになります。(徒歩約5分)
○渋谷駅(JR・東急・京王井の頭線・東京メトロ)
宮益坂方面(地図)に出て、宮益坂(りそな銀行とキムラヤの間)を登ります。
金王坂上交差点を直進、子どもの城のとなりが国連大学です。その
右ウィングがGEICになります。(徒歩約10分)
▼企画趣旨
派遣切り、内定取り消し…不穏な言葉が連日ニュースをにぎわせて
います。未曾有の金融危機は、雇用など既存の社会システムに強い
疑問を投げかけました。環境と経済を両立した、より持続可能な社会の
モデルが今求められています。
しかし世界は今確実に「変化」の時期を迎えており、「グリーンな仕事」が
新たに注目を浴びています。環境関連の企業は盛んになり、同時に
企業の環境活動や社会貢献がこれまで以上に活発になるでしょう。
それでは企業や団体が変わろうとするだけで、世界は変わるのでしょうか。
そうではなく企業を選ぶ学生や若い働き手に、なによりも新しい視点が
不可欠だと私たちは考えます。より良い社会を希望する働き手によって
企業が選ばれる、その結果社会全体が良い方向へシフトしていく。その
ためには企業選びのモノサシが変わる必要が変わる必要があります。
3月12日発売のオルタナ別冊『グリーン天職バイブル』(発行元・株式
会社オルタナ)は、環境や社会貢献に積極的な企業の経営者やNPO・
団体の代表たち103人に、自ら会社案内を書いて頂きました。企業の
選び方を変える、全く新しい経営本と言えるでしょう。
このシンポジウムでは掲載企業の代表の方数名をお呼びしての事例
報告、ディスカッションを行います。新しい時代の会社選びのモノサシは
何か、どう変わるべきか――を皆で論じ合いませんか。
▼ パネリストの紹介
長谷川 真一氏(ILO駐日事務所 代表)
1972年東京大学法学部卒業の後、同年労働省入省。経済協力
開発機構(OECD)日本政府代表部に一等書記官として勤務。
2002年より厚生労働省大臣官房総括審議官(国際担当)として
ILO総会・理事会に政府代表として出席。2005年ILOアジア・太平洋
地域総局長(在バンコク)。2006年1月より現職。
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染谷 ゆみ氏(株式会社ユーズ 代表取締役)
高校卒業後、約1年間アジアを旅する。88年旅行代理店香港支店
勤務。91年実家の染谷商店入店、93年VDFを製造、販売する。
97年(株)ユーズ設立。会社経営の傍ら、07年青山学院大学経営学部
二部経営学科卒業。
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白井 徹氏(白井グループ株式会社 代表取締役社長)
「廃棄物を生かす力」をミッションステートメントに、東京都環境局と合同で
行った少量プラスティックのリサイクルや、国際青年環境NGO A SEED JAPAN
との共同で使用しなくなった携帯電話の回収などを行っている。サーフィンを好み、
企画研修、ビーチクリーンの後に全員でサーフィン教室を開くことも。
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久米 信行氏(久米繊維工業株式会社 代表取締役社長)
慶応義塾大学卒業後、株式ゲーム、日興証券で相続診断システムを
開発後、家業の三代目となる。T-GALAXY.comで日経インターネット
アワード.IT経営百選受賞。現在第二創業期に邁進し、日本でこそ
創りえる久米繊維謹製Tシャツを世に問う。
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宮城治男氏(特定非営利活動法人ETIC. 代表理事)
早稲田大学在学中の1993年、学生起業家の全国ネットワーク
「ETIC.学生アントレプレナー連絡会議」を創設。2000年にNPO
法人化、代表に就任。 起業家型リーダーの輩出と社会にイノベー
ションを生み出すことを目指し、大学生へのキャリアデザイン支援
事業、ベンチャー企業やNPOへのインターンシップ事業、大学・
学校のキャリア教育改革に取り組む。
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森 摂氏(株式会社オルタナ 代表取締役社長 兼 編集長)
東京外国語大学スペイン語学科を卒業後、日本経済新聞社入社。
流通経済部などを経て1998年-2001年ロサンゼルス支局長。
2002年9月退社。同年10月、ジャーナリストのネットワークである
NPO法人ユナイテッド・フィーチャー・プレス(ufp)を設立、代表に就任。
2006年9月、設立に参画、編集長に就任、現在に至る。
▼企画団体の紹介
地球環境パートナーシッププラザ(GEIC) / GEIC学生団体えこたま
http://www.geic.or.jp/geic/
環境と社会貢献と「志」のビジネス情報誌『オルタナ』
http://www.alterna.co.jp/
日本の農業に一生を賭ける!学生委員会SOLA(Spend Our Lifetimes for
Agriculture)
http://sola2006.com/default.aspx
社会起業プロジェクトチームSOL(Symbol Of Life)
http://www.socialcreator.net/

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