5/7号 扉は開かれたのか 映画「GATE」 

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スローレポート 『S-Report』 (5/7号) 
 
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 僧侶たちがデスバレー(死の谷)を越えて、灼熱の砂漠を歩き続けている。

◆◆◆……      扉は開かれたのか 映画「GATE」    ……◆◆◆

 最初は面白がって見ていたアメリカ人たちも、その想いを聞いて、
  ある者は、その列に連なる。
  ある者は、わざわざ遠くからやってきて「神のご加護を」といいながら僧侶に水や食べ物を渡す。
    
 これは映画「GATE」のワンシーンだ。

 1945年に史上初の原爆が落とされたヒロシマの「原爆の火」を一人の男が自分のまちに持ち帰り灯し続けていた。
 それから、60年後、僧侶たちがその「原爆の火」を原爆が生まれたアメリカの核実験場「トリニティーサイト」に戻しに向かった。
 60年間封鎖され、一度も「GATE」が開かなかった核実験場「トリニティーサイト」で「原爆の火」を消し去り、原爆の連鎖を絶つために。
 「原爆の無い世界」に向かうメッセージを伝えるために、サンフランシスコから2500kmを多くの人々の力を借りて歩く。
 その間に、先住民やアメリカ国内の原爆実験の被害者、そして、声援を送ってくれる人々に出会う。
 
 3月2日、この映画「GATE」の上映会と監督の講演会(主催SOTO禅インターナショナル)が東京芝の東京グランドホテルで開かれた。
 映画上映後、監督のマット・テイラー氏は、昨年、全国公開されたこの映画「GATE」を全国各地の公共ホールやお寺で市民の手で上映して欲しいと呼びかけた。そして、静岡県の焼津でもお寺と関係ない市民がお寺に呼びかけて上映会を行なった様子を写真を見せながら語った。
 多くの人によって支えられたこの映画「GATE」では、日本のボランティアとして主題歌を小林武史氏がつくり、伊藤由奈氏が歌い、日本語ナレーションを松嶋菜々子氏が担当した。
 また、テイラー氏は、新しい世代が核兵器を解体しなければならないとして、民間で核兵器を解体する「世界核兵器解体基金」(GND Fund)を設立し映画「GATE」を権利を寄付し、活動をすすめている。
 
 核戦争による人類と地球の滅亡を午前0時に設定して残り時間を示す「世界終末時計」(Doomsday clock)というものがある。

 現在、「残り5分」。

 そして、私たちは原爆の世界の「GATE」(門)に立っている。
 
  
(参考)

 映画「GATE」
 http://www.gndfund.org/gate/

 世界核兵器解体基金(GND Fund)
 http://www.gndfund.org/



◆◆◆……             ご案内              ……◆◆◆


アクティブな平和プログラムの構想―ビジョンと評価

 ―平和教育・紛争予防・平和構築

2009年5月9日(土)午後1時30分から7時

「ネパールでの実践的平和教育を通じた若者のエンパワーメント事業*」
 鎌田 陽司(NPO法人開発と未来工房)

「紛争解決の制度と手法」
 石原 明子(熊本大学大学院社会文化科学研究科)
 交渉・紛争解決・組織経営

「平和教育をつくりかえる」
 竹内 久顕(東京女子大学)

「持続可能な平和の文化-演劇的手法による問題解決ワークショップの可能性」
 長岡 素彦(ESDさいたま)

 および GPPAC(東北アジア)・ピースボート関係者

2009年5月10日(日)午前9時30分から12時

「平和創造をめざした日頃の絵化考程衆目教育~10年の試行を振り返る」
 平山 恵(明治学院大学国際学部 / 明治学院大学国際平和研究所)

参加費 500円

主 催 ハーグアピール平和教育地球キャンペーン
後 援 明治学院大学国際平和研究所(PRIME)
協 力 平和の文化をきずく会
    ESD(持続可能な開発のための教育)学校教育研究会

参 考 http://afutures.net/production/movie/movie_03.html

会 場:国立オリンピック記念青少年総合センター
    センター棟513 5月9日(土)午後夜間 / 405 5月10日(日)午前

宿泊可:(D棟)4200円

問合せ:浅川(e-mail: kasan@mac.com, tel:048-825-1006)
    Tel: 052-801-1201 Fax:052-804-1044


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