愛知サマーセミナーでESD未来をつくる教育
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スローレポート 『S-Report』 (7/30号)
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7月20日 、「ESD授業デザインプロジェクト公開研究会2009 Vol.3」(主催・ESD学校教育研究会)が名古屋市の同朋学園で行なわれた。
◆◆◆ 愛知サマーセミナーでESD未来をつくる教育 ◆◆◆
「ESD」とは、持続可能な開発のための教育をいう。2002年のヨハネスブルグ・サミットで日本の市民と政府が提唱し、日本でも政府によるESD国内行動計画が策定され、その推進のために政府も内閣府を中心に「国連持続可能な開発のための教育の10年関係省庁連絡会議」が設置されている。
ESD教育研究会は、学校教育でESD・持続可能な開発ための教育をすすめるための民間教育研究団体。「地域活動や国際活動に実際に携わっている教員を中心につくられました。主に、ESD授業デザインプロジェクトとして教員の場づくり、教材開発、そして進め方の検討などを行っています」と同研究会は説明する。
この日の研究会では、まず、「ESDについて-ESD持続可能な開発と多文化共生」を、同研究会代表の浅川和也氏(東海学園大学)が述べた。続いて、「持続可能な未来をつくる授業と授業デザイン-ESDといろいろな教育・福祉教育、教科との関係」を長岡素彦(ESD学校教育研究会)が報告した。
そして、「ESD的取組みの自分の実践例から」と題して、山方元氏(愛知県立蒲郡高等学校教諭/日本ボランティア・コーディネーター協会運営委員)が、教員として取り組んできた福祉教育や開発教育を始めとする学校での多様な取り組みを報告、「ESDで世界の地域をつないでいこう!~国連大学「ESD地域拠点」計画の紹介~」
として古澤礼太氏(中部大学中部高等学術研究所)が、中部でのESD持続可能な開発のための教育の取り組みについて述べた。
また、「地域の人々の連携による環境学習2」として牧宏氏(名古屋市立日比津小学校、三環の会)が地域の人々の連携した小学校での「生物多様性」をテーマとした取り組みを発表し、「不二聖心の教育活動とESD」として加納健介氏 (不二聖心女子学院中学・高等学校教諭)が同校での取り組みを述べた。最後は参加した教員、市民、高校生などからの質疑を中心に討論が行われた。
今回の公開研究会は、第21回愛知サマーセミナーの中で開催された。この愛知サマーセミナー(サマセミ)は、愛知の私学に通う高校生、教師、生徒の父母たちで実施しており、「誰でも講師になれ、誰もが生徒になり、本当に学びたいことを学んだり、いつも疑問に思っていることをいっしょに考えたりできる『夢の学校』」である。著名人の講演などもあるが、ほとんどは自主的に企画され、学校を超えていろいろなテーマを学びあう場である。
「このサマセミの取り組みのなかで、『興味』を見つけ、受動的な学習から主体的な学習へと反転していく生徒」の例が、数多く生まれています。これは、いままでの学校にはあまり見られなかったことです。講座を出したことをきっかけに、同じ興味をもつ仲間同士の交流が生まれることもあります。何気なく受けた講座がきっかけとなって新しい世界への関心が生まれることも 」と、セミナーの案内にある。
持続可能な開発のための教育(ESD)は未来を目指し、いろいろな人々が対立や争い、問題を力をあわせて解決していくためのビジョンとやり方を提案・実現していくものだ。そのためには、このような学びの場が重要である。
◆◆◆ ご案内 ◆◆◆
ESD(持続可能な開発のための教育)授業デザインフェスタ2009
地域と世界を持続可能にして未来をつくる「国連 持続可能な開発のための教育」を学校ですすめるために授業デザイン・方法の実例紹介などを行います。
ESD授業デザインフェスタ2009では「ESDの学校での展開・カリキュラム検討」としてACCUの「ESD教材活用ガイドブック」などの検討を行いたいと思います。
まず、「ESDとユネスコスクール」は「ESD教材活用ガイドブック」の編者であり、ユネスコスクールを推進している東京学芸大学教授の成田喜一郎氏と参加者とワークショップ・検討会を行います。
また、「ESDカリキュラム検討会」では北海道教育大学附属旭川中学校教諭松田剛史氏と宇都宮大学教育学部教授陣内雄次氏とともに提案や事例を検討します。
09年度ESD授業デザインプロジェクトは主に「ESDの学校での展開・カリキュラム検討」「ESDとユネスコスクール」をテーマに行なっています。
(それぞれ別の日に行われます。)
・ESD授業デザインフェスタ2009 「ESDとユネスコスクール」
【日時】8月16日(日) 13時30分から17時00分
【場所】アカデミー湯島 学習室
文京区湯島2-28-14 http://www.city.bunkyo.lg.jp/gmap/detail.php?id=1992
丸の内線・大江戸線 本郷三丁目駅徒歩10分. 千代田線 湯島駅徒歩7分.
バス 湯島四丁目より徒歩4分
・ACCU ESD教材活用ガイドブック
東京学芸大学 教授 成田喜一郎
・ワークショップ・検討会
ESD教材活用ガイドブックは下記からまるごと一冊ダウンロードできます。事前にご覧下さい。
http://www.unesco-school.jp/index.php?action=pages_view_main&page_id=91
・ESD授業デザインフェスタ2009 「ESDカリキュラム検討会」
【日時】8月22日(土) 13時30分から 17時00分まで
【場所】アカデミー湯島 学習室
文京区湯島2-28-14 http://www.city.bunkyo.lg.jp/gmap/detail.php?id=1992
丸の内線・大江戸線 本郷三丁目駅徒歩10分. 千代田線 湯島駅徒歩7分.
バス 湯島四丁目より徒歩4分
・カリキュラム検討 -研究会説明と参加者で討議
「持続可能な社会の構築に向けての学習全体計画の策定」
新学習指導要領において明記された「持続可能な社会」に向けての中学校の各教科・領域における学習全体計画づくりについての考え方とその例示について提案します。
北海道教育大学附属旭川中学校教諭 松田剛史
「乳幼児のためのESD、保育士を目指す学生のためのESD」
大学での保育士養成関係の講義の経験から、乳幼児のためのESD、保育士を目指す学生のためのESDの難しさに直面しています。
参加者のみなさんと一緒に方向性を見出せればと考えています。
宇都宮大学教育学部教授 陣内雄次
・ワークショップ
参加費 一日当り500円
主 催 ESD学校教育研究会
〒350-1174 川越市かすみ野2―8―4
持続可能な開発のための教育の10年さいたま内 事務局
fax:049-233-0402 e-mail:info-lab@cyber.email.ne.jp
URL: http://esd.weblogs.jp/
fax:049-233-0402 e-mail:info-lab@cyber.email.ne.jp
以下申込フォーム-------------------------------------------------------------------------
●氏名: *所属団体(あれば):
●メールアドレス: *電話(連絡先よろしければ):
●参加日
8月16日(日)「ESDとユネスコスクール」 参加
8月22日(土)「ESDカリキュラム検討会」 参加
*参加動機(差しつかえなければ):
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