20090820

ヒロシマ、ナガサキを生き抜く
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   スローレポート 『S-Report』 (8/20号)

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 今年も8月6日、8日がやってきた。

◆◆◆    ヒロシマ、ナガサキを生き抜く   ◆◆◆ 
  
 広島や長崎でも式典か行われ、テレビでも多くの番組が放送された。

 かつて、「原爆の図」の作者の画家の丸木位里(まるきいり)さんと丸木俊さんは私に
このようなことを言った。

 「戦争のときは戦争ぼけ、平和のときは平和ぼけ、だけど、その前に原爆ぼけがある。

 一瞬にしてすべてがなくなる

 人が灰になる

 そのときは人は何もわからんようになる

 「原爆ぼけ」

 「戦争ぼけ」や「平和ぼけ」など、この「原爆ぼけ」の前にはとるに足らない」
 
 原爆後の世界はそれまでの戦争や平和が通用しないまったく違った世界になった。
 その原爆後の世界では平和論者を「平和ぼけ」と戦争容認論者を「戦争ぼけ」とお互い
を非難しても、生命・生態系、地域・社会をすべてを破壊する原爆や原爆ぼけの前には意
味がない。

 今年、ロバート・J.リフトンの「ヒロシマを生き抜く―精神史的考察」が新訳として岩
波現代文庫で再刊された。
 リフトンはこの中でヒロシマでのインタビューにより包括的に原爆をとらえている。
(もちろん、当時のリフトンのアプローチの限界やジェンダーに関する問題点はこの本にある。)
 
 この本では、ヒロシマを生き抜いた人々の再生の記録である。また、「ヒロシマ」を生き
抜くなかで生まれた人々のフォミュレーション(精神の再形成)について心理ー社会的なア
プローチによる研究である。

 この中で「原爆ぼけ」の想像を絶する死の体験は、人々を自分を責め(自責の念)、他人
のせいにし、憎むこと(他人への責任転嫁、憎悪)に向かわせる。その彼方に人々が生と再
生に向かうフォミュレーション(精神の再形成)に向かわせる。
 この本の中には日々の生活の中で、地域での活動の中で、宗教的な行為、政治的行動などの
いろいろなヒロシマを生き抜くのためのフォミュレーション(精神の再形成)が語られている。

 ヒロシマ、ナガサキを生き抜いた経験は持続可能な社会づくり、未来をつくる大きなもとに
なると思う。

 
ロバート・J. リフトン
著「ヒロシマを生き抜く―精神史的考察」 (岩波現代文庫) 
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/60/2/600226+.html

  
◆◆◆             ご案内              ◆◆◆

 ESD(持続可能な開発のための教育)授業デザインフェスタ2009

 地域と世界を持続可能にして未来をつくる「国連 持続可能な開発のための教育」を学校で
すすめるために授業デザイン・方法の実例紹介などを行います。 

ESD授業デザインフェスタ2009では「ESDの学校での展開・カリキュラム検討」としてACCU
の「ESD教材活用ガイドブック」などの検討を行いたいと思います。

 「ESDカリキュラム検討会」では北海道教育大学附属旭川中学校教諭松田剛史氏と宇都宮大
学教育学部教授陣内雄次氏とともに提案や事例を検討します。
  
09年度ESD授業デザインプロジェクトは主に「ESDの学校での展開・カリキュラム検討」「E
SDとユネスコスクール」をテーマに行なっています。

・ESD授業デザインフェスタ2009
「ESDカリキュラム検討会」

 【日時】8月22日(土) 13時30分から
17時00分まで
  【場所】アカデミー湯島 学習室
        文京区湯島2-28-14
http://www.city.bunkyo.lg.jp/gmap/detail.php?id=1992
       丸の内線・大江戸線
本郷三丁目駅徒歩10分.
千代田線 湯島駅徒歩7分. 
       バス 湯島四丁目より徒歩4分
  
 ・カリキュラム検討 -研究会説明と参加者で討議

   「持続可能な社会の構築に向けての学習全体計画の策定」

     新学習指導要領において明記された「持続可能な社会」に向けての中学校の各教科
    ・領域における学習全体計画づくりについての考え方とその例示について提案します。

    北海道教育大学附属旭川中学校教諭  松田剛史


「乳幼児のためのESD、保育士を目指す学生のためのESD」

     大学での保育士養成関係の講義の経験から、乳幼児のためのESD、保育士を目指
    す学生のためのESDの難しさに直面しています。
         
    参加者のみなさんと一緒に方向性を見出せればと考えています。


    宇都宮大学教育学部教授       陣内雄次


 ・ワークショップ


参加費 一日当り500円

主 催 ESD学校教育研究会

  〒350-1174 川越市かすみ野2―8―4 
   持続可能な開発のための教育の10年さいたま内 事務局
    fax:049-233-0402 e-mail:info-lab@cyber.email.ne.jp
    URL: http://esd.weblogs.jp/

 fax:049-233-0402 e-mail:info-lab@cyber.email.ne.jp

以下申込フォーム
-------------------------------------------------------------------------

●氏名:        
  *所属団体(あれば):

●メールアドレス:
     *電話(連絡先よろしければ):

●参加日

8月22日(土)「ESDカリキュラム検討会」  参加

*参加動機(差しつかえなければ):


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第5回住まいとコミュニティづくりNPO交流会 のご案内
───────────────────────────────────
当財団の市民活動助成プログラム「住まいとコミュニティづくり活動助成」の

昨年度の助成対象団体の皆さんが一同に会し、活動で得た知恵や経験を基に

参加者との交流・懇親を図る会を開催します。
NPO活動を実践していらっしゃる方、研究者などまちづくりに関心をお持ち
の方であればどなたでも参加いただけます。
多くの方々のご参加をお待ちしています。

<概要> 
◆日時:2009年9月5日(土曜日)13:00~18:30

◆会場:学士会館(東京都千代田区神田錦町3-28)
       http://www.gakushikaikan.co.jp/info/access.html
◆内容:
 1)助成対象団体による活動報告(13:00~17:30) 
  各助成対象団体から15分程度のご報告をいただき、参加者との意見交換を行います。
 2)懇親会(17:30~18:30) 
  くつろいだ雰囲気のなかで、活動や組織の知恵を交換しながら参加者同士の交流を深めます。
◆参加費:無料

◆申込方法:
1.当財団のホームページ(http://www.hc-zaidan.or.jp/)から 
2.チラシをダウンロードして必要事項をご記入の上、FAX(03-3586-3823)にて

◆申込締切
平成21年8月31日(月) 

なお、過去4回の交流会の様子は、以下のサイトをご参照ください。
http://www.hc-zaidan.or.jp/promotion/koryukai.html



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 ESD   
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