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スローレポート 『S-Report』 (9/17号)
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9月12日、東京港区のJICA地球ひろばでBRIDGE FOR PEACE 5周年・感謝祭「知る・わかち合う・アジアと共に生きていく」(主催:BRIDGE FOR PEACE ブリッジ・フォー・ピース 、助成:BumB東京スポーツ文化館)が開かれた。
◆◆◆ 知る・わかち合う・アジアと共に生きていく ◆◆◆
BRIDGE FOR PEACE(代表 神直子氏)は、平和の活動として若者が戦争体験をビデオ映像で伝える「フィリピンと日本を結ぶビデオメッセージ・プロジェクト」を行っている。
「フィリピンと日本を結ぶビデオメッセージ・プロジェクト」とは、第二次世界大戦で軍人としての自分の行為を悔やんでいる元日本兵とフィリピン人の双方の戦争体験をビデオ・インタビューして、そのメッセージビデオを相互に伝えるものである。
「ぶつけるところのない怒りが未だに渦巻いているフィリピンへ、元兵士の想いをビデオメッセージとして届けたい、いつしか私はそう思うようになっていました。ビデオ撮影のために元日本兵の方々に過去の体験を語って頂く中で、私たちは多くを学ぶことができます。」(BRIDGE FOR PEACE)
イベントの最初に、BRIDGE FOR PEACE代表の神直子氏が「フィリピンと日本を結ぶビデオメッセージ・プロジェクト」のきっかけについて語った。
2000年に学生だった神氏らは当時青山学院の教員であった雨宮剛氏の企画したフィリピンへの体験学習・スタディツァーに行き、「未だ戦争の傷が癒されない人々の苦しみをぶつけられた」という。
神氏らはその後もいろいろな問題とともに日本とフィリピンの戦争の問題にも関心を持ちつづけて、「フィリピンと日本を結ぶビデオメッセージ・プロジェクト」を始めたという。
メインスピーカーの雨宮剛氏は第二次世界大戦中に軍国少年として教育を受けたが、雨宮家がキリスト教徒であったので迫害を受けたという。高校生の時に地元で開かれたキリスト教関係の国際ワークキャンプでフィリピンから来た参加者の青年から日本軍の行為を聞いて、そのことがいつまでも心に残っていたという。
その後、アメリカ留学を経て、青山学院大学で英語教員の職を得てからフィリピンと日本の問題に取り組み、学生たちとフィリピンなどへの体験学習・スタディツァーを行った。また、その他にも母校の学徒出陣の実態を調べる「青山学院大学プロジェクト95」などの多くのプロジェクトを行っている。
さて、雨宮氏がアメリカ留学時に支援をしてくれたアメリカ人の篤志家が亡くなったとき、夫人からの手紙で「夫はアメリカが日本に対して行った戦争をすまないと思ってあなた方のような日本の若い人を支援していた」ということを知ったという。
雨宮氏とこのアメリカ人との出会い、高校生の時のフリッピン青年との出会い、そして、雨宮氏のフィリピンへの体験学習・スタディツァーでの学生たちの出会いから、BRIDGE FOR PEACEの「フィリピンと日本を結ぶビデオメッセージ・プロジェクト」や多くのプロジェクトは生まれた。
「知る・わかち合う」のに重要なのは文書や記録ではなく、このような実際の出会いとその出会いから学ぶことであろう。
そして、「アジアと共に生きていく」には、誰が「隣人である」かではなく、互いに「隣人になる」ことではないか。
◆BRIDGE FOR PEACE
http://bridgeforpeace.jp/
◆雨宮剛氏(青山学院大学名誉教授)
1934年、愛知県西加茂郡猿投村(現豊田市)生まれ。
1941年、国民学校に入学し、軍国主義教育を受ける。
1951年、高校1年生の時に実家で開催された国際キリスト教キャンプで、フィリピンからやってきた青年より日本軍の残虐行為がいかに極悪非道であったかを聞かされ、「日本人はアジアにおいて加害者であった」という事実を初めて知り、以降日本の戦争責任にこだわり続ける。
1957年、青山学院大学文学部英米文学科卒業後、アメリカへ留学。
米国ヴァーモント州マールボロ・カレッジ及びコロンビア大学大学院修士課程卒。
その後、青山学院大学で教鞭をとっていた1985年3月、卒業生からの誘いで初めてフィリピンに行き、衝撃を受ける。3年後の1988年、フィリピンとタイへの体験学習を企画し、2002年3月まで全16回実施。学生の体験を記録した『フィリピンに学ぶ』を全14巻発行。
1993年、学徒出陣50年にあたり、学生や卒業生らに呼びかけて母校の学徒出陣の実態を調べ、『青山学院と出陣学徒』、『青山学院と平和へのメッセージ』など青山の歴史を掘り起こし全7巻,4500ページを世に送り出した。この功績が認められ、調査を行なった「青山学院大学プロジェクト95」は日本版ピューリッツァー賞といわれる「平和・協同ジャーナリスト基金」奨励賞を2001年に受賞。このほかに、戦争体験者を招いた草の根平和講演会や、英連邦戦没捕虜追悼礼拝なども毎年開催。
2003年に青山学院大学を定年退職。
2004年7月、青山学院大学向かいにある国連ビル前で、難民認定を求めて座り込みをしていたクルド難民家族との出会う。それを機に、難民問題に精力的に取り組む。『私たちどうして人間じゃないの?怒りと慟哭クルド難民と青学生の対話』、『絶望の深き淵より 私の人生、これなに?』などを出版し、難民の聞き取り調査の報告を文字に起こし、日本社会に問い続けている。
難民問題と並行し、戦時中に郷里で見て以来、脳裏から離れなかった」たという朝鮮人農耕隊という農作業に従事していた部隊の調査を開始。
2007年2月、脳梗塞で倒れるも奇跡的に回復し、2008年8月には韓国で元朝鮮人農耕隊だった方との面会を実現させた。現在も実態の掘り起こしに精力的に励んでいる。
◆◆◆ ご案内 ◆◆◆
ESD授業デザインプロジェクト「ESDカリキュラム・学習計画検討会」
地域と世界を持続可能にして未来をつくる「国連 持続可能な開発のための教育」を学校ですすめるために授業デザイン・方法の実例紹介などを行います。
ESD授業デザインプロジェクト「ESDカリキュラム・学習計画検討会」では「持続可能な社会の構築に向けての学習全体計画の策定」案(北海道教育大学附属旭川中学校教諭松田剛史氏)の検討とESD授業の検討を行います。
ESD授業デザインプロジェクト「ESDカリキュラム・学習計画検討会」では「持続可能な社会の構築に向けての学習全体計画の策定」として新学習指導要領において明記された「持続可能な社会」に向けての中学校の各教科・領域における学習全体計画づくりについての考え方とその例示について提案するものです。
8月22日に都内でのESD授業デザインフェスタ2009の中で第1回「ESDカリキュラム検討会」を実施しました。
第2回「ESDカリキュラム・学習計画検討会」
9月26日(土)13時-17時
さいたま市市民活動サポートセンター「南ラウンジ」
さいたま市浦和区東高砂町11-1「コムナーレ」9階
JR浦和駅東口前1分 浦和パルコ9階
http://www.saitamacity-support.jp/gnks13/pub/page.php?id=2#denshabus
第3回 10月12日(予定)
第4回 11月(予定)
主 催 ESD学校教育研究会
〒350-1174 川越市かすみ野2―8―4
持続可能な開発のための教育の10年さいたま内 事務局
fax:049-233-0402 e-mail:info-lab@cyber.email.ne.jp
URL: http://esd.weblogs.jp/:049-233-0402 e-mail:info-lab@cyber.email.ne.jp
fax
以下申込フォーム-------------------------------------------------------------------------
●氏名: *所属団体(あれば):
●メールアドレス: *電話(連絡先よろしければ):
*参加動機(差しつかえなければ):
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TOKYOメディフェス2009
~衣食住+メディア~
今を生きるために必要なもの
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「メディフェス」は、国内の独立系メディアや市民メディア関係者、クリエイターや映画関係者、メディア研究者やジャーナリストなどが集まり、具体的な活動の実践報告や情報交換などを通して、これからのメディアのありかたを考える年に1度のお祭りです。
今年のテーマは「衣・食・住+メディア~いまを生きるために必要なもの~」。未曾有の経済危機が叫ばれる中、誰もが排除されずに暮らしていくにはコミュニケーションとメディアの存在が欠かせません。メディフェスでは「メディア」という[触媒]を用いながら、途切れ途切れになっている人々のつながりを埋め、世界人権宣言19条でうたわれている「コミュニケーションの権利」を改めて問いなおしていければと思っています。
なお本年は、初めて欧米、アジアからコミュニティメディアの一線で活躍する実践者を招く国際シンポジウムを企画。グルーバル化で進むメディアの課題を探り、互いの経験を共有しあうセッションを多数設ける予定です。
名称 第7回市民メディア全国交流集会|TOKYOメディフェス2009
テーマ 衣・食・住+メディア~いまを生きるために必要なもの~
会期 2009年9月20日(日)~9月22日(火)
会場 メイン会場・・・東京ウィメンズプラザ
オープン会場・・・国連大学前
プログラム
9月20日(日)オープニング・基調講演/分科会/全体総括/交流パーティー
9月21日(月)分科会/国際フォーラム/分科会
9月22日(火)分科会/総括ティーチイン/クロージング
※期間中は映画上映も行われるほか、オープン会場にはカフェスペースや展示コーナーを設置。同会場では、ミニFM局やインターネット放送局での放送や配信が行われるほか、多数のワークショップ企画が予定されています。
主催 TOKYOメディフェス2009実行委員会
共催 市民メディア全国交流協議会
協力 国連大学メディアスタジオ/地球環境パートナーシップオフィス/アテネフランセ文化センター
助成 放送文化基金/国際交流基金
賛同団体
あおもりラジオくらぶ/A SEED JAPANメディアCSRプロジェクト
アジア記者クラブ/AMARC JAPAN/アワプラジオ
OurPlanet-TV/映像発信てれれ/FMわいわい
NPO推進青森会議/NPO法人むさしのみたか市民テレビ局
駒澤大学テヅカヨシハル研究室/駒澤大学金山研究会
Slowtimes.net/市民メディアセンターMediR
JCAFE市民コンピュータコミュニケーション研究会
ジャーナリスト・ネット/多言語センターFACIL/デモクラシー・ナウ!ジャパン
東京視点/成田プロジェクト/JCJ日本ジャーナリスト会議
ビデオアクト(有志)/News for the people in Japan
ひょうごんテック/ふぇみん婦人民主クラブ/「まち・ひと中央」
「みんなの翻訳」運営チーム/「やるじゃん!おおた」
龍谷大学松浦研究室/横浜市民放送局Y150
TOKYOメディフェス2009実行委員会
〒101-0064 東京都千代田区猿楽町2-2-3NSビル OurPlanetTV内
Tel:03-3296-2720 Fax:03-3296-2730
Email:info@medifes.net
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