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スローレポート 『S-Report』 (10/1号)
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9月20日から22日まで東京青山の東京ウィメンズプラザでTOKYOメディフェス2009が開かれた。(主催 TOKYOメディフェス2009実行委員会 、共催 市民メディア全国交流協議会)
◆◆◆ 身近で重要なメディアの問題 ◆◆◆
TOKYOメディフェス2009
これは、毎年市民メディア全国交流協議会のメンバーが開催しているものだが、今回のTOKYOメディフェス2009のテーマは「衣・食・住+メディア~いまを生きるために必要なもの~」である。日本版FCCや市民が既存のメディアでの情報発信などを制度的に保障するパブリック・アクセスや今後の放送・メディアのあり方から市民の主体の放送・メディアの実践が語られた。
その中で、制度やメディアなどの大上段に構えた問題ではなく、身近で重要な問題について語られた。
20日の分科会Eの「商店街でメディアをやろう!×商店街をメディアにしよう!」では、衰退する商店街が多い中で各地の商店街メディア・商店街放送の実例紹介などがされた。
「商店街でメディアをやろう!×商店街をメディアにしよう!」(撮影すべて筆者) 板橋区大山ハッピーロード商店街「ハローTV」運営担当の農宗靖也氏は、「ハローTV」によって同商店街の中のモニタやインターネット放送を通じた、商店と買物客との交流について述べた。
杉並区商店会連合会副会長・教会通り新栄会会長の斎藤敬子氏と杉並TV(住民ディレクター)の代表の高橋明子氏は、同商店会が高橋氏たち住民ディレクターの力を借りて、商店会のメンバー自身がインターネット放送の番組作りやウェブサイトづくりなどをしている様子を語った。
横浜市の野毛Hana*Hanaの小林純氏は、野毛地区街づくり会によってつくられたアート・メディア拠点の野毛Hana*Hanaの立ち上げの経過や飲食店や商店との交流について語った。
ディスカションの中では、商店街の現状や商店街メディア・商店街放送の可能性などが話し合われた。
賑わい創出のひとつの手段としての商店街メディアの有効性は、忙しい商店と商店街放送のディレクターなどの担い手とが、楽しく、そして本気で取り組むかどうかにかかっているようだ。
21日の分科会Hの「ジェンダーとメディア・命綱としての携帯電話」では、ジェンダーとメディアの問題やマイノリティ・少数派の意見をメディアに反映することができるかなどの実例などが語られた。
“共生社会をつくる” セクシュアル・マイノリティ支援全国ネットワーク(共生ネット)の宇佐美翔子氏は、セクシュアル・マイノリティにとってのケイタイ・インターネットメディアの必要性とセクシュアル・マイノリティに係わるインターネットのフィルタリングを交渉により改善した事例などが述べられた。
シングルマザーの大塚君江氏は、自らの経験からケイタイ・インターネットメディアがシングルマザー・シングルファミリーにとって多様な意味で命綱であることを実例を交えて語った。
テレビ番組制作会社勤務の吉田美奈子氏は番組制作の立場から、東京大学情報学環の博士課程キム・ヨニ氏は日韓のケイタイ・インターネットメディアの比較研究から、また、東海大学准教授の谷岡理香氏はマスメディアにおけるジェンダーの問題と女性の地位の研究からジェンダーとメディアについて述べた。
ディスカションの中では、ケイタイ・インターネットメディアが今後のジェンダーとメディアに関する問題にどう役立つかなどが論議された。
命綱としてのケイタイ・インターネットメディアの今後は、マイノリティ・少数派がマスメディアや制度に対して積極的に提言していくことと使い方も含めたリテラシーをどのように育むかにかかっているようだ。
22日の分科会Kの「『語る・つながる』子育てコミュニケーションのすすめ」では、子育てに悩む親が多い中で、子育ての中の親が語り会い、つながる場とコミュケーションの役割について実例を交えて報告された。
「『語る・つながる』子育てコミュニケーションのすすめ」 NPO法人市民活動情報センター「ハンズオン埼玉」の常務理事の西川正氏は、子育て支援活動や育児参加、地域参加をしたいが、きっかけが持ちにくい子育て中のお父さんに子育てや家族について考えもらうキャンペーン「おとうさんのヤキイモタイム」について語った。
NPO法人「子育てコンビニ」の代表理事の小林七子氏は、東京の三鷹での子育ての多様な活動とお母さんたちの語りを発信する映画「bloom」などについて述べた。
NPO法人「ふれあいの家-おばちゃんち」の代表理事の渡辺美恵子氏は、東京の「品川宿おばちゃんち」という地域の多世代が集う家での交流の様子と「おばちゃんの子育て」について語った。
ディスカションの中では、「子育てコミュニケーションの場というメディア」とコミュニケーションの場のあり方などが論議された。
「子育てコミュニケーションの場というメディア」は、マス・メディアや市民メディアなどのメディアと同じくメディアの問題としても取り組むことが必要だろう。
今後のメディアのあり方や制度などの大問題も重要であろうが、地域、ジェンダー、子育てなどの身近な問題とメディア、コミュニケーションについての問題も非常に重要である。
メディアはもちろん、もっと、コミュニケーションについても語ろう。
◆◆◆ ご案内 ◆◆◆
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NPOと埼玉県の協働事業
「わがまち発見映像塾」 開催のお知らせ
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市民映像フォーラム(NPO法人 東上まちづくりフォーラム・グループ)では埼玉県との共同事業として
来る10月3日(土)から開催する「わがまち発見映像塾」の受講生を募集しています。
講座は初級講座と中級講座があり、映像を通して自分の住むまちをみつめなおす “まちづくりリーダー”の育成を目的としています。
概要は以下の通りです。
【初級講座】 =みんなが見てくれる映像の撮り方 (1日講座)
・開催日と場所<会場>
10月 3日(土) 深谷市 <旧七ツ梅酒造>
10月 4日(日) 志木市 <J:COM東上>
10月10日(土) 坂戸市 <坂戸駅前集会施設>
10月11日(日) 北本市 <北本中央公民館> 長岡
10月17日(土) 秩父市 <クラブハウス21> 長岡
10月18日(日) 飯能市 <飯能日高テレビサテライトスタジオ>
・時間; =各会場とも 午後1時30分から4時30分
・募集人員; =各会場とも 30名
・費用; =各会場とも 資料代: 500円
【中級講座】 =めざせ! 市民映像記者への道 (3日講座)
・開催日と場所<会場>
10月31日(土)、11月15日(日)、11月22日(日) 志木市 <J:COM東上>
11月 7日(土)、11月21日(土)、11月28日(土) 深谷市 <旧七ツ梅酒造>
11月14日(土)、11月29日(日)、12月 5日(土) 飯能市 <飯能日高テレビサテライトスタジオ>
・時間; =各会場とも 午後1時30分から5時30分
・募集人員; =各会場とも 15名
・費用; =各会場とも 資料代: 3、600円
【講師予定者】(敬称略)
長岡素彦、 星合達郎、 柴田郁夫、 小津美峻三、 松下明正
詳細および応募等は・・・・・・・・・・・市民映像フォーラムのホーム・ページ; http://www.telework.to/eizou/
お電話によるお問い合わせは・・・ 市民映像フォーラム TEL; 048-476- 4600をご利用ください。
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