20100121

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   スローレポート 『S-Report』 (1/21号)

 

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 1月10日、さいたま市浦和コミュニティセンターでESD学校地域連携フォーラム「市民から発信する平和」 (主催 持続可能な開発のための教育の10年さいたま、GCPEJ・平和教育地球キャンペーン) が行われた。

 
◆◆◆       平和をつくる人(peacemakers)      ◆◆◆ 

 

          ESD学校地域連携フォーラム「市民から発信する平和」


 挨拶では持続可能な開発のための教育の10年さいたまの長岡素彦(筆者)が、今回の趣旨を「戦争と平和の直接的な問題」に限らず幅広い平和の問題を地域と世界で考えるもので、国連「持続可能な開発のための教育の10年」の活動のひとつとして実施することなどを述べた。

 最初に、「地域から発信する平和」として埼玉の高校教員・アーチスト江藤善章氏が「川越唐人揃いパレードから平和を! -憎しみは悲しみを生み、交わりは豊かさを生む-」として語った。

 江藤氏は高校の社会の教員として生徒たちと学校全体で人権調査活動を行っており、その高校生の調査や提言が行政を動かし、制度を変えている。
 さらに、生徒と歴史を調べるプロジェクトを行っており、その成果の一部は「何があったのか?フィリピン・日本占領下-未来を創る フィリピン・日本の高校生 聞き書き調査と翻訳」として刊行されている。
 また、1979年に県内の上福岡第ニ中学校で起こったいじめ事件を同じ教員の立場で解決する活動を行い、日韓共催のサッカーワールドカップの時には両国の関係史をまとめ、日韓対訳の本「埼玉とコリア」を刊行している。

 2005年から江藤氏は川越市で地元の人たちと「川越唐人揃いパレード」を行っている。
 川越唐人揃いパレードは、江戸時代の朝鮮通信使を模した「唐人揃い」という行列を再現するものである。「唐人揃い」は川越の人々が江戸で見てきた朝鮮通信使の行列をまねて行ったものであるが、この川越唐人揃いパレードはこれを単に再現するのではなく、融和・多文化共生のためのもので多くの人たちと行っている。

 次に、「グローバルな平和」として大学教員でGCPEJ・平和教育地球キャンペーンの浅川和也氏がGPPAC(武力紛争予防のためのグローバルパートナーシップ)のGPPAC平和教育レファレンスグループ (GPPAC Peace Education Reference Group)について語った。

 GPPAC(武力紛争予防のためのグローバルパートナーシップ)は2001年に当時の国連のアナン事務総長が「紛争予防における市民社会の役割が大切」であるとして、紛争予防に関するNGOの国際会議の開催を呼びかけ、発足したプロジェクトである。

 その中でGPPAC平和教育レファレンスグループは平和教育によって紛争後の問題や紛争予防を行うプロジェクトを行っている。
 GPPAC東北アジアのエリアの日本のGPPACメンバーは、東北アジアでのこのような平和教育を考えており、日韓、日中韓のGPPAC平和教育プロジェクトを模索している。 
 昨年、12月20日には国立オリンピック記念青少年総合センターで 「平和教育の世界的動向-GPPAC平和教育部会報告」(主催GPPAC東北アジア、他)がネットでネパール、熊本とをつないで行われた。

 これらを受けて全体ディスカションでは活発な意見が交わされた。


 さて、昨年末、浅川氏らが訳した広い意味での平和の本『平和をつくった世界の20人』(Great Peacemakers)が岩波書店から刊行された。

 この本は浅川氏らがGPPACで出合ったもので、直接的に「戦争と平和の問題」に関わる人達だけでなくソロー、カーソン、ガンディー、“MOTTAINAI”のマータイなどの 地球環境、生命、非暴力や多様性をテーマとした人々を平和をつくる人(peacemakers)として紹介したものである。

 平和をつくる人(peacemakers)は紛争解決や反戦などの直接的な「戦争と平和の問題」にかかわる人だけでなく、地域からの平和として川越唐人揃いパレードのような活動やグローバルな平和としてGPPACの平和教育などのような形で関わる人も平和をつくる人である。


参考サイト

岩波ジュニア新書 641『平和をつくった世界の20人』
ケン・ベラー ヘザー・チェイス 著

http://www.iwanami.co.jp/hensyu/jr/toku/0911/500641.html

 

 
◆◆◆             ご案内              ◆◆◆


★★★★★埼玉地域ファンド研究会 第31回ご案内★★★★★ 

   グループ内・支店単位でのCSR推進
    ──地域とつくる防災ネットワーク

   お話:東京ガス(株)埼玉支店地域広報グループ 土屋ひろみさん
      http://www.tokyo-gas.co.jp/area/saitama/index.html


  土屋ひろみさんは、企業人として社会貢献活動を担当されている他、
 市民としても多様なボランティアに参加されている方です。今回は、
 東京ガス埼玉支店のCSR推進について、お話いただきます。
  大企業においては、本社がCSR経営に積極的でも、埼玉支店単位に
 なるとCSR推進がむずかしいといった声もよく聴きますが、同支店では、
 市民との協働で「さいたま防災ひろば」「さいたまエコシアター」や、
 「地域清掃活動」「サンタプロジェクト埼玉版」など、支店発の活動を
 展開しています。支店ならではの工夫と苦悩をお聞きします。


■日 時 2月17日(水) 19時~21時

■場 所 浦和コミュニティセンター 第14集会室
     (浦和駅東口 目の前 パルコ10階)

■参加費 500円 

■主 催:埼玉地域ファンド研究会

■定 員 :30人(先着順)

■参加申込「2月ファンド研・参加希望」とお名前を明記の上、ご連絡ください。
      office@hands-on-s.org(若尾)


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 勉強会を毎月第三水曜日に開催中!

 

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