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スローレポート 『S−Report』 (4/29号)
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◆◆◆ 事業仕分けでなく、事業仕上げ ◆◆◆
- 「支え合いを形にする」事業仕上げフォーラム
4月4日、「支え合いを形にする」事業仕上げフォーラム(主催:同実行委員会、コミュニティケア活動支援センター)が東京の文京シビックホールで行われた。
コミュニティケア活動支援センター(コムケアセンター)は2001年に市民活動の共創型相互支援の輪づくりを目指し設立され、市民活動の交流・支援のためのサロン「コムケアサロン」の開催や住友生命社会福祉事業団などの「コミュニティケア活動支援」の受託事務局として市民活動の新しいプロジェクトを支援してきた。
コムケアセンターは毎月のサロンを行っている他にコムケアフォーラムを行ってきた。当初は資金助成型の「コミュニティケア活動支援」を行い、次にNPOの事業化を支援する「インキュベーション型フォーラム」を行っており、今回は事業仕上げフォーラムを実施した。
事業仕上げフォーラムは「支え合いを形にする」ことをテーマにして「こんなプロジェクト(活動)を立ち上げたいのだが、自分ひとり(自分たちのグループ)だけではなかなか難しいという思いをもっている人からその構想を発表してもらい、関心を持った人たちで、その事業を実現していく方策を考えて、実現に向けての一歩を踏み出す場を目指すフォーラム」である。〔同趣旨より〕
まず、ソーシャルプロデュースネット代表長岡素彦の「支えあいのための事業LLPジョイントベンチャー」、LLPコモンズ手賀沼事務局長の槙慎吾氏の「創年のたまり場とワンコイン・カフェ」、企画・宣伝協同組合エコフィールド事業本部の宮部浩司氏の「清水なめこ興し」(過疎地特産品応援プロジェクト)、酒田市市議会議員の佐藤丈晴氏の「地域商店街元気プロジェクト」などの提案者の発表があった。
そして、ワールドカフェ型のワークショップでは事業案ごとに入れ替わりグループとなって討議し、提案者が発表した。
この「事業仕上げ」でわかったことは、多様な人の意見による検討の結果、「事業」のもとにある想いや願いに対して事業提案が想定していた対象や方法が違っていたことがわかった。
例えば、我孫子の創年のたまり場は「団塊男性」を想定していたが、団塊男性だけでなく「三世代・夫婦」を対象に、新潟の清水地区場合「清水なめこ」だけでなく、「清水の人々」や自然を、酒田の地域商店街の活性化は「商店街」にとどまらず「地域」の活性化を基本に考えることが必要ということになった。
まとめの中でコミュニティケア活動支援センターの事務局長の佐藤修氏は今回のフォーラムは参加者の相互作用がよい形を生む「創発」を目指したが、「その事業のもつ意味や価値を掘り下げて再考してみようという、まさに「創発」の前段階の「ゆらぎ」が生まれたのも、企画者としてはうれしいこと」であると語り、今後もこのフォーラムに続くアフタープログラムを行うが、いろいろなところで参加者が連携して、このような事業仕上げフォーラムを同時多発的に行ってほしい、と述べた。
事業のムダをなくして合理的にする「事業仕分け」はよいことばかりではないが、やはり重要である。
事業を具体化すれば、どんなに考えても当初の想いや願いをそのままは実現できない。また、事業は状況によって変化、または、変質してくるのはよくあることだ。
だからこそ、事業は常に再検討して、また、必要があれば新たに事業をおこす必要がある。
そのためにも、事業を多様な人々の意見や力によって構想し、つながって構築する「事業仕上げ」は「事業仕分け」以上に重要である。
今後もコミュニティケア活動支援センターでは下記の通り、この「事業仕上げ」を続けていくとのこと。
■コミュニティケア活動支援センター(コムケア)
http://homepage2.nifty.com/comcare/
アフタープログラム
これに引き続き、5回連続の事業仕上げ支援コムケアサロンを開催する予定。
<予定>
第2回 テーマ:対話法
第3回 テーマ:マーケティング
第4回 テーマ:社会事業
第5回 テーマ:事業中間発表会(相互にアドバイスしあう会)
事業発表会(7月に予定)
関連記事:
新しいスタイルのNPO支援 -コミュニティケア活動支援センターの試み
http://www.news.janjan.jp/living/0611/0611205024/1.php
◆◆◆ ご案内 ◆◆◆
アクティブな平和教育をつくる
―ワークショップ
日 時:2010年5月8日(土)午後1時30分より5月9日(日)午後4時まで
場 所:国立オリンピック記念青少年総合センター・センター棟511室
定 員:25名(一日参加2000円、二日参加3000円)
宿 泊:9名(実費別途4800円)
話題提供:
2010年5月8日(土)午後1時30分から2時30分
「アジアの平和運動をつくる」
Daehoon Lee デフォン・リー
(立命館大学国際関係学部客員教授
韓国・聖公会大学, 平和博物館建設推進委員会, Centre for Peace and Disarmament)
2010年5月8日(土)午後3時から7時
「平和教育の場をつくるコミュニティ・ファシリテーションの視点—平和は個人の問題か社会の問題か, そのつながりを見いだす」
廣水乃生(ひろみず・のりお)
コミュニティファシリテーション研究所
http://comfaci.com
2010年5月9日(土)
午前9時30分より12時30分
「ネパールにおける実践的平和教育のトレーナーズ・トレーニングの展望」
鎌田 陽司(懐かしい未来ネットワーク・NPO法人懐かしい未来)
午後1時30分から3時
「コンフリクト(紛争・もめ事)を解決する能力を求めてーSABONAマットを使ってー」
室井 美稚子(清泉女学院大学・トランセンド研究会)
まとめ—プログラム評価指標について
主 催:GCPEJ: http://gcpej.jimdo.com/
後 援:懐かしい未来ネットワーク、平和の文化をきずく会, トランセンド研究会など(予定)
問合せ:浅川(Tel/fax: 048-825-1006, kasan@mac.com)
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