純手打ち讃岐うどん
ゴーシュ
ニート&軽度障がい者の自立支援とスローワーク
埼玉県の長瀞は川下りや石畳散策が楽しめる観光地である。
その観光地の一角に純手打ち讃岐うどんの店「ゴーシュ」がある。
店名の「ゴーシュ」は宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」からきている。
純手打ち讃岐うどんの店「ゴーシュ」
http://www7b.biglobe.ne.jp/udongoshu/inf.html
食べログ
今回は、「ゴーシュ」代表の北澤裕美子氏からその内容をお聞きした。
北澤氏は、地域で音楽教師としてリトミック教育を行ううちに母親たちの子育ての相談に乗ることから子育て支援を始め、全県的子育てネットワーク「彩の子ネットワーク」に参画し、子育て支援を推進していた。
そして、支援が必要なこどもたちの行く末を考えて、ニート&軽度障がい者の自立支援のためにうどん屋「ゴーシュ」を起業したという。
北澤氏は若者や家族をとりまく現状や一般就業することの困難さやここで働いた若者が企業に就職できた事例などを語った。
また、ここでは、うどん屋として純手打ち讃岐うどんにこだわってるという。
世の中に「手打ちうどん」の店は多いが、うどんをつくる工程で一部に機械を使っても「手打ちうどん」と称しているのが普通だ。
北澤氏は、純手打ち讃岐うどんを出すことによって「ゴーシュ」は自立支援の店だけではなく、本物を出す「うどん屋」としていきたいという。
しかし、リーマンショック以来、観光客や来訪者がめっきり減っているという。
開業以来、メニュを増やしたりして経営努力をしてきたが、なかなか経営は難しいという。
さて、最近では働いている当事者がつくった生キャラメルが好評だ。(写真)
生キャラメルをつくるのは根気にいる作業であるが、ここの生キャラメルは丁寧につくられている。
市場中心の経済が効率化や過剰な営利をもとめた結果、仕事はファースト・ワーク、効率・営利中心の仕事のやり方となってしまった。
そこで提供されるファーストフードも体や自然によくないものや「手打ち風」「自然風」のモノばかりとなった。
ここゴーシュの純手打ち讃岐うどんや丁寧につくられている生キャラメルはスローな仕事によって作られている。
さて、このようなゴーシュを支えていくために「ゴーシュうどん倶楽部」ができている。
天然氷のかき氷
同じ地区にある天然氷の店のかき氷。
昔は冬につくった氷を氷室にいれて、夏に楽しんだ。
これが
スローワーク
スローフード