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スローレポート 『S−Report』 (8/19号)
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◆◆◆ 第28回開発教育全国研究集会 ◆◆◆
8月7日、8日、第28回開発教育全国研究集会(主催 特定非営利活動法人開発教育協会)が東京広尾のJICA地球ひろばで開かれた。
開発教育とは「私たちひとりひとりが、開発をめぐるさまざまな問題を理解し、望ましい開発のあり方を考え、共に生きることのできる公正な地球社会づくりに参加することをねらいとした教育活動」である。(開発教育協会) 今回は、第1部「実践フォーラム」では開発教育を「広げる」ことを目的に、第2部「研究フォーラム」においては開発教育を「深める」ことを目的に行われた。 自主ラウンドテーブル 8月7日「実践フォーラム」 8月7日の「実践フォーラム」では、まず、ワークショップとして開発教育入門講座、世界がもし100人の村だったらなどが行われた。
続いて全体会「学びの場におけるファシリテーター」では、中野民夫氏(ワークショップ企画プロデューサー)、丸山まり子氏(小学校教員)を交えて、グループに別れ「先生とファシリテーター」、「学びを行動につなげるには」をテーマに参加者がワークショップを行い、「学びの場におけるファシリテーター」の役割や可能性を考えた。 そして、自主ラウンドテーブルでは、高校生が考えたアクティビティ「非識字体験ゲーム&平均寿命ゲーム」、フルモデルチェンジして再登場!「マジカルバナナV3」、ハンドブック「ESD・未来をつくる授業・実践」などが行われた。 この中の「お笑い開発教育のすすめ」では、開発教育落語から始まり、開発教育を分かりやすく楽しくするためのお笑い開発教育の提案、参加者によるフォーラムシアター的な寸劇づくりを行った。 実践・研究報告8月8日「研究フォーラム」 8月8日の「研究フォーラム」では、まず、実践・研究報告として「グローバル化のもとでの参加型地域開発と開発教育-北タイNGOとDEARとの参加型学習を通した協力活動」、「体験的学習から得られるもの―ストリート・チルドレン体験を通して―」、「ESD 参加型開発とコミュニティーワーク、まち育て」などが行われた。 この中の「世界に目を向けよう~今、私たちにできること」では、さいたま市立の中学校の卒業生と生徒、地域の人々などが中心となり行われている活動で、最初は中学生が世界のこどもたちに関心を持ったことがきっかけに、「世界の現実を学習し、自分達にできることは何かということを考える」ための学習会と実践活動を長年続けているとのこと。 オルタナティブな経済と開発教育 次に、講演会「オルタナティブな経済と開発教育」として西川潤氏(早稲田大学)が講演を行った。西川氏は開発教育の役割、グローバリゼーションとオルタナティブ経済、開発の現状を述べ、ポスト開発の時代の到来と共生するコミュニティを倫理による再建と開発教育について述べた。その後、グループに別れ参加者がこれらのテークにワークショップを行った。
そして、課題別分科会では、「フェアトレードとオルタナティブな社会」、「多文化社会における開発教育とは-「ひとの移動」の視点から考える」、「激動することばと開発教育」などの多様なテーマが行われた。 この中の「先住民族・アイヌをめぐる課題と開発教育」では、上村英明氏(恵泉女学園大学)の国連「先住民族の権利に関する宣言」などの世界的な動きや先住民族・アイヌへの政府の対応、北原きよ子氏(関東ウタリ会)は先住民族・アイヌのおかれている状況を述べた。これらを受けて、開発教育として先住民族・アイヌ問題に取り組むことをグループに別れ参加者がワークショップで考えた。 今回の開発教育全国研究集会では「共に生きることのできる公正な地球社会」、「オルタナティブな社会」を目指す開発教育として今まで取組みが少なかった経済や先住民族・アイヌなどの問題を取り上げ、ポスト開発の開発教育のあり方が検討された。 また、高校生が考えたアクティビティが発表され、高校生が格差や世界の未来を考えるために参加していた。
◆◆◆ ご案内 ◆◆◆
ESD(持続可能な開発のための教育)授業デザインフェスタ 2010
ワールドカフェ「ESD 学校と地域でつくる未来」
持続可能な未来のために育みたい力と地域
今年のESD学校教育研究会のESD(持続可能な開発のための教育)授業デザインフェスタ 2010は ワールドカフェ「ESD 学校と地域でつくる未来」を行います。
今回は、「ESD・未来をつくる授業・実践」の報告や「ESD・学校と地域ですすめる」地域実践 や教育委員会と学校のESDの取り組みの報告などがあります。
また、ワールドカフェ・ワークショップで午前中には「生徒と学校でつくる未来・ESD」として「ESD・未来をつくる授業・実践」の報告や参加者の意見をもとに学校での教育を考え、午後は 「学校と地域でつくる未来・ESD」として地域での実践や地域実践や教育委員会、地域の取り組みの報告や参加者の皆様の意見をによって「持続可能な未来のために育みたい力と地域」を考えます。
日 時 : 8月21日(土) 午前10時30分より午後4時30分
場 所 : 大東文化会館 301/302 (東京都板橋区) 東武東上線東武練馬下車 徒歩2分
地図 http://www.daito.ac.jp/fle/block_9593_01.pdf
主 催 : ESD学校教育研究会 共 催 : 関係性の教育学会、持続可能な開発のための教育の10年さいたま
参加費 : 500円
記
内 容:
「ESD・未来をつくる授業・実践とは」 淺川 和也(東海学園大学)
◆ラウンド1「ESD・未来をつくる授業・実践」-育みたい力と全体計画」
長岡素彦(SD学校教育研究会 事務局長)
◆ラウンド2 「消費者市民社会の実現に向けた開かれた学校づくり ー「現代社会」課題学習とリンクした文化祭企画 (フェアトレード、北海道産直販売)を事例として」
魚山秀介(帝京大学教職センター・教職大学院専任講師)
◆ラウンド3「ESDとまち学習ー縮退社会における持続可能性」 陣内雄次(宇都宮大学)
◆ラウンド4 「多摩市教育委員会の取り組み」 千葉正法(多摩市教育委員会 参事)
◆ラウンド5 ◇「育みたい力」と地域の関係
◆ラウンド6 「ESD成増小学校の学校・地域の連携」 清水哲也(板橋区立成増小学校 校長)
全体会(ハーベスト )「持続可能な未来のために育みたい力と地域の力」
◆お申し込み info-lab@cyber.email.ne.jp か F AX 049-233-0402へ下記のフォームでお送りください。
以下申込フォーム-------------------------------------------------------------------------
●氏名:
*所属団体(あれば):
●メールアドレス: *電話(連絡先よろしければ):*参加動機(差しつかえなければ):
◆お問い合わせ ESD学校教育研究会 ESD School Net (通称 Sネット)
〒350-1174 川越市かすみ野2-8-4 持続可能な開発のための教育の10年さいたま内 TEL 049-257-9000 FAX 049-233-0402 info-lab@cyber.email.ne.jp
研究会のサイト http://www.e-tiiki.net/ESD
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