震災と電子書籍
まず、出版用の印刷用紙の約40%を供給していた宮城県の日本製紙石巻工場、青森県の三菱製紙八戸工場が壊滅し、生産の見込みが立たない。
また、3月25日には、印刷インキ工業連合会が東日本大震災の影響により「印刷インキの生産出荷に関する危機的状況について」という声明文を発表した。
この影響もあって、出版延期になる書籍が多数あり、また、日本雑誌協会によれば191誌が雑誌が発行休止、発行延期とするという。
集英社の「週刊少年ジャンプ」は発行スケジュールを変え、15号はネットで無料公開された。
週刊少年ジャンプ 特別無料配信について- Yahoo! JAPAN
講談社は「週刊少年マガジン」をはじめとする漫画雑誌の一部を期間限定で無料公開される。
4月1日、株式会社イーブックイニシアティブ ジャパンは電子書籍販売サイト「eBook Japan」で取扱っている小学館のコミックスなどの全作品をAndroid向けにも販売を開始したことを発表した。
この紙とインクの不足による電子ブック公開が電子ブック市場の拡大に影響を与えると思われる。
次に、地震によりアニメが放映されなかったため、ネット配信されたアニメがあった。
この4月からのテレビの新作アニメ47タイトルの25%以上にあたる12タイトルが、同時に無料でネット配信も行うことが決定している。
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今後、地上波デジタルに移行する際に、アニメのネット配信が加速化することが考えられる。