宮城の支援の現状
仙台のNPO法人杜の伝言板ゆるるの大久保さんより
1997年6月より発行しているみやぎのボランティア・市民活動情報誌「月刊杜の伝言板ゆるる」を1週間遅れで4月号を発行した。
特集は「マグニチュード9.0の東日本大震災 被災者の救援に動いたNPO」を6ページにわたり掲載。
全16ページをPDFで公開していますので、ご覧いただければと思います。
http://blog.canpan.info/yururu/daily/201104/09
杜の伝言板ゆるるが3月末から週4日宮城県災害ボランティアセンターに派遣しているスタッフの報告には、
「県外ボランティア希望、炊き出し、専門ボランティア、緊急小口資金、ボランティア保険に関する問い合わせが主でした。ボランティアにしても炊き出しにしても、支援したい側の声ばかりで、被災地からニーズが上がってきている様子がなく、バスパックもうまくマッチングできていない様子でした。そのた め、支援希望者は待ちぼうけになっている気がしました。」
とありました。
広い範囲の上、地域によって自治体、社協、NGO/NPO、と情報の一元化が難しいため、現地対応となっています。
しかし、ボランティアに行きたいという方々にとって、その現地を選択することは難しく、県の災害ボランティアセンターに問い合わせるという構図になりますが、避難所のニーズが災害ボランティアセンターに必ずしも、入ってくるとは限りませんので、「ここが・・・」という応答につながりにくいというの が、現場の悩みでもあるようです。
昨日の災害ボランティアセンターのミーティングでは、「単にニーズの件数に対してボランティア活動対応件数を比べるのは現状を表していない。ニー ズに応えられる力量や能力を持つ人がいない、又は、ボランティアで対応できる範囲ではない、というニーズの件数もあるので、一概に判断できる数字ではない のでは?」と言う訴えもありました。
数字を見るだけの判断と現地での状況には食い違いがあると、改めて認識しました。
付記
・当事者ニーズが上がってきていない。
・避難所のニーズが災害ボランティアセンターやコーディネーターに届いていない。
・地域によって自治体、社協、NGO/NPO、と情報の一元化が難しい
・情報のトリアージがない