政権が世論を意識する兆しは・・・
菅直人首相は6日夕、緊急の記者会見を開き、浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)について、すべての原子炉の運転を停止するよう、中部電力に要請したことを明らかにした。
浜岡原発の停止を中部電力に要請、東海地震への対策講じるまで=菅首相 | Reuters
枝野幸男官房長官は6日の記者会見で、福島第1原発事故に伴う東京電力の賠償負担について「東電自らの努力が最優先になされねばならない。それがしっかりなされた上でなければ、それ以外の方法によることは利用者の納得を得られない」と指摘し、経費節減を徹底した上でなければ、電気料金値上げなどの利用者負担増大は認められないとの認識を示した。その上で、東電が発表した役員報酬半減や一般職員の年収20%カットなどの方針について「報道されているレベルでは利用者が納得できるようなものではない」と指摘した。【小山由宇】
<福島第1原発>東電値上げ、経費節減が先 枝野官房長官 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース
政権が世論を意識する兆しは見えたが、福島の学校での放射線の基準の問題などまだ。
自民、「浜岡停止」に複雑=共社は評価 時事ドットコム (2011/05/06-23:58)
自民党は6日、菅直人首相による浜岡原発の運転停止要請を複雑に受け止めた。原子力政策を推進してきた立場から、「脱原発」への流れが強まることを警戒しているが、浜岡原発の危険性が広く指摘される中、首相の判断に真っ向から反対するのは困難なのが実態だ。
自民党の石破茂政調会長は取材に対し「なぜ止めるのか明確な説明が必要だ」と指摘。同党の逢沢一郎国対委員長は「また思い付きで言い出したという印象だ」と語ったが、ともに浜岡原発の運転を続けることの是非には触れなかった。
党内には「稼働中の原発まで止めようとするのはおかしい」(幹部)との声が少なくないが、浜岡原発が福島第1原発の二の舞になりかねないとの危機感は専門家にもあり、「首相批判は難しい」(幹部)との声も聞かれた。党内には「(首相の)要請を評価しなければならない」(河野太郎衆院議員)との意見もある。
一方、公明党の山口那津男代表は「サプライズを狙った人気取りのためのものだ」と酷評。みんなの党の渡辺喜美代表も「菅政権が浜岡原発を血祭りに上げて、政権浮揚を図ろうとする思惑が見え見え」と強調した。
これに対し、共産党の市田忠義書記局長は「一歩前進だ。さらに廃炉に追い込むため追撃していきたい」と表明。社民党の福島瑞穂党首も「ありがたい決断だ。脱原発の未来を切り開く」と語った。