第8回 IIPE連携ミーティング
「平和への学びをつなぐICT
フィリピンの民衆文化のちから」
6月5日、第8回 IIPE連携ミーティング「平和への学びをつなぐICT/フィリピンの民衆文化のちから」が東京のJICA地球ひろばで行われた。
まず、「平和への学びをつなぐICT」としてJEARNジェイアーン「グローバルプロジェクト推進機構」の高木洋子氏が語った。
このプロジェクトは「iEARNが展開するICT(情報通信技術)」を活用した毎年150以上もの国際協働プロジェクトを、JEARNのインターネットテレビ会議などのICTを活用した新しい仕組みで、「学校と地域との連携」を基礎に会員のみなさまの国際協働プロジェクトを支援」している。
iEARN(アイアーン) - 国際教育ネットワーク -
高木氏は、満州からの生死をかけた引き上げ体験から、平和の重要性を説き、その後、主婦として英語を学びながら、国際間のICTコミュケーションプロジェクトを実施して、その後、iEARNが展開するプロジェクトに参画する経緯を語った。
近年は、広島原爆の絵本「まちんと」を学習の軸に、平和の絵本創作と参加国間の交流を通して、子どもたちの平和実践教育を進めるProject まちんとをすすめている。これは松谷みよ子氏、司修氏の「まちんと」を世界中の学校で読んでもらって意見や感想を交換し合うプロジェクトである。
プロジェクト「まちんと」
同氏は、これらが学びとともに、相互理解による平和につながることを考えて、今も展開している。という。
次に、「フィリピンの民衆文化のちから」として菊地敬嗣氏がPETA(フィリピン教育演劇協会)サマーワークショップからフィリピンの民衆文化のちからについて語った。
フリッピンの民衆の教育やコミュケーションによる社会運動であるPETAのワークショップには毎日本各地から教師、学生、演劇関係者などが参加し、それは、演劇ワークショップばかりではなく、教育も福祉、まちづくりなどでも展開されている。
私見だが、今のネットのコミニュケーションの問題や人人とのコミニケーションの断絶状況を回復するには、このようなネット上でのICTコミュケーション教育プロジェクトとリアルな世界の五感を使った実コミュケーションのプロジェクトが必要とされている。