栃木県壬生町が実物大シャア専用ザクで町おこし
一昨年、東京お台場に等身大のガンダムが設置され、日本全国から数百万人の見物客が押し寄せたのを覚えている方も多いだろう。昨夏はガンプラ誕生30周年を記念して、ガンプラ工場がある静岡でも展示され、大きな話題となった。こうした人気にあやかろうとしてか、今度は栃木県壬生町が町おこしのため、『機動戦士ガンダム』に登場するシャア専用ザクを実物大で制作するという企画をぶち上げた。
同町にはプラモデルやブリキのおもちゃなどを作る工場が誘致された歴史があり、「おもちゃのまち」という駅や地名も存在。2007年には「おもちゃのまちバンダイミュージアム」が開館している。昨年、この案が壬生町議会に提出されたことが明るみにでると、ネット掲示板などで話題となっていた。この動きを後押しに、現在実現に向けて動き始めたというのだ。ただし、制作と設置には数十億円かかるという。
見積もりが報道されると、2ちゃんねるでは「10億もどうやって集めるんかね」などと、金額に驚く人が多数。その一方で、「やるなら本気でやれよ 妥協すんなよ」「作るなら本気で取り組めよ」という応援の声や、数十億を投じても回収できるという見方もあり、今後の展開に注目が集まっている。
ちなみに、鳥取県境港市では同市出身の漫画家・水木しげる氏にちなんだ「水木しげるロード」を1993年にオープン。同士の作品「ゲゲゲの鬼太郎」に登場する妖怪のモニュメントが立ち並ぶ通りは人気を集め、2008年までの15年間に来場者が1000万人を超える観光名所となった。「シャア専用ザク」に関しては、まだ同町の思惑どおりに話が進むかわからないものの、実現すれば多くの人出を集めることは必至。全国のガンダムファンたちも成り行きを見守っている。