気仙沼市に対して衣料品や学用品をご支援いただいた皆様へのお礼
このプロジェクトをすすめている鈴木氏のコメント
本件に関し、7月17日に開かれたユネスコスクール支援大学間ネットワーク会合で、 東北大学浅沼先生から以下のようなご説明をいただきました。 ・皆様からの暖かいご支援により、学用品については数十万点(段ボール2,500箱 分)、衣料品については段ボール1,000箱分のご支援をいただいた。 ・それらの支援物資は、東北大学の学生等のボランティアにより品目ごとに仕分け し、学用品についてはすべて気仙沼市の学校(幼小中高校)に、生徒数を勘案して配 分された。 ・衣料品については、同様に仕分けをしたのち、学校や避難所等に配分された。衣料 品については、大変質の良いものをいただいたため、通常だと30〜40%ぐらい使えな いものがあると言われているが、95%を活用できた。 ・そのような事情なので、具体的にどの方からの支援物資がどこの学校に配分された か等は把握できない。 ・学用品については、当面十分に足りているので、今後さらなる支援は必要ない。 ・他方、今後さらに必要となるものについて調べている。 ・きわめて多くの方々からご支援をいただいたため、気仙沼市教育委員会としてはそ れらの方々にぜひお礼状を書きたいと考えいたため、相談を受けた。これについては 支援してくださった方々のリスト作成から礼状の送付まで膨大な作業となるため、教 育委員会及び学校には授業を含む学校活動に専念してもらうよう助言した。直接の関 係者に対して機会を見て東北大学から事情説明をし、それらの方々を通じてお礼を返 してもらうことにする。 なお、気仙沼市をはじめとする被災地の学校では引き続き大変困難な状況に直面して いるとの説明を併せていただきました。例えば授業ができなかった期間に関する学力 低下(他の学校との格差)、それを補うために授業スピードを上げることによる授業 内容の消化不良、鉄道寸断による通学困難、公務員以外は皆失業者と言われるような 状況下における経済的困窮、帰宅後の学習の場の欠如等の問題が山積しているそうで す。引き続き長期にわたる支援活動が必要とのお話でした。 以上の情報を皆様方にお伝えするとともに、ご支援をいただいた皆様方に対し、気仙 沼の人たち、東北大学をはじめとする仲介してくださった方々に代わり、深く感謝申 し上げます。 金沢大学 鈴木克徳