被災地薪の送り火中止、京都市が謝罪…苦情千件
東日本大震災の津波に遭った岩手県陸前高田市の松で作った薪まきを「京都五山送り火」(16日)で燃やす計画が中止された問題で、京都五山送り火連合会の事務局でもある京都市は、9日の市議会で「被災された方々や京都市民、京都ファンのみなさんにおわびする」と謝罪した。
市や、中止を決めた大文字保存会に寄せられた意見は9日午後5時までに約970件に達した。
同市によると、約970件の意見は「批判的なものが9割9分」という。「京都は被災者の気持ちを踏みにじった」などの批判や抗議に加え、「風評被害を助長するような声に、放射性物質の検査をしながらなぜ屈したのか」といった過剰反応を疑問視する声もあった。京都府庁にも9日午後5時までに、127件の意見が寄せられた。大半は批判の声だった。
(2011年8月9日21時32分 読売新聞)
被災地薪の送り火中止、京都市が謝罪…苦情千件 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
一方、岩手の梶原さんによると。
大槌町で地震で崩壊した家の柱などを使った「復活の薪」です。雫石町の有志は、この薪を使って、お盆の迎え火と送り火をやろう、というイベントを行います。
盛岡市の西に位置する雫石町の有志の方が、井上ひさしさんの「吉里吉里人」で有名な大槌町(街がほぼ全滅しました)の吉里吉里地区(こちらは山の上の街が少し残っています)のがれきと化した財産を、廃棄物として捨てるのではなく、活かし、お盆の迎え火と送り火に使うことで、思いをはせよう、としているものです。