(6)「授産製品を超えた」おいしいクッキー
「クッキープロジェクト」(浦和)
6月の昼下がり。JR浦和駅にほど近い裏通りに、おしゃれなパラソルの下、クッキーを売る人たちがいた。かわいらしいパッケージと手頃なサイズや値段に引かれ、数種類を購入してみる。タマネギや小松菜などが練り込まれた野菜クッキー「やおやさん」(5個入り120円)は、口の中でほろりと溶け、滋味あふれる野菜の風味がふんわりと香る。おいしい。パッケージの裏を見て、「あ、授産製品だったんだ」と、初めて気付いた。
実はこのクッキー、「授産製品を超えた授産製品」として、驚異的な売り上げを誇る「クッキー・プロジェクト」の製品だ。
授産製品とは、障害を持つ人たちが技能訓練などを目的に作業所や授産施設などで作る製品のこと。プロジェクトの事務局を務めるNPO法人「ハンズオン!埼玉」(さいたま市浦和区)の若尾明子さん(37)は「『福祉だから買う』ではなく、『おいしいから買う』。そんなクッキーにしたかった」と話す。
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【埼玉うまいもの紀行】(6)「授産製品を超えた」おいしいクッキー+(1/2ページ)
以下、クッキープロジェクトが始まった頃の長岡の記事
クッキープロジェクト-「おいしいをみんなでつくる働き方」-JanJanニュース