NTTドコモ、廉価型太陽光装置
NTTドコモがこれまでにない商品を投入する計画を持っていることが日本経済新聞の27日の報道から明らかになった。同紙は、NTTドコモが、2012年にも小型の太陽電池と蓄電池から構成する10万円以下の太陽光蓄電システムを発売する予定だと報じた。第一弾として投入される商品は、出力1kW以下の小型品とされ、10万円以下と比較的手に入れやすい価格帯のものになる見込み。
停電時などに、パソコンや家電製品の非常用電源として、また携帯電話の充電などでの利用を想定している。携帯電話の充電に関しては、そのための端子も用意されるようだ。
これは同社がCEATEC 2011で参考出展した家庭用小型蓄電池と太陽光パネルそのものと見られ、これをベースとした商品が登場することになりそうだ。
また、NTTドコモは、電力使用データの把握や管理に使うソフトウェアの開発にも取り組むという。商品の販路は全国のドコモショップになる見通しということなので、一般消費者の目にも留まりやすい。
非常用のバッテリーの販売は東日本大震災以降好調で、品揃えも整ってきた。しかし、太陽光発電システムを備えたものはまだ商品ラインナップが十分には揃っていない。NTTドコモから魅力的な商品が登場すれば、人気を博す可能性は十分にありそうだ。なにより、停電を懸念すると非常用電源の確保は今なお重要であることに変わりないため、リリースを期待したい。