厚労省は28日、食品中の放射性物質による被ばく線量の限度を、来年4月以降、現在の5分の1に引き下げると発表した。これにより、食品ごとの規制値は今より厳しくなる。
放射性物質を含む食品を食べることで人体が被ばくしてもやむを得ないという限度量は、現在、年間5ミリシーベルトだが、厚労省は、4月をメドに年間1ミリシーベルトに引き下げると発表した。これは、食品安全委員会が食品による内部被ばくを、生涯で約100ミリシーベルト未満にすべきとの見解をまとめたことを受けたもの。
今後、肉や野菜などの食品ごとに定めた放射性物質の「暫定規制値」を見直す作業も始まるが、年間の被ばく量が1ミリシーベルトを超えないよう、規制値も今より厳しくなる見通しで、来年4月以降に生産される食品に適用される