埼玉地域ファンド研究会
第45回「社会をよくする商品なんでも研究会」
12月21日、埼玉地域ファンド研究会の第45回「社会をよくする商品なんでも研究会」浦和コミュニティセンターで開かれた。
同研究会は、まちづくりや地域福祉などにファンドを生かすことを考える人々で構成されている。「都市づくりNPOさいたま」「さいたま地域通貨フォーラム」「市民活動情報センター・ハンズオン!埼玉」のメンバーを中心に、NPO・企業・社協・行政など多様な立場のメンバーと共に多様な切り口でファンドや助成制度やCSR(Corporate Social Responsibility
「企業の社会的責任」)に関する検討を進めているが、今回からエネルギー、「自然エネルギー」などをテーマに加えた。
「地域に眠る資源を活かしたり、自分らしさを誇れる働き方を目指したり、作った人も、買った人もうれしくなるような商品開発がコミュニティビジネスとして注目を集めています。そんな中、商品開発を大研究してみます。
「復興支援寄付つきのこんな商品買ったよ!」
「学生さんとコラボして商品つくったよ!」
「うちのNPOのヒット商品はこれだよ!」
「暮らしを楽しくするこんなショップをみつけたよ!」
など、思いをのせた商品の情報を持ち寄って、おしゃべりしませんか?
学生と障がい者で開発した「紅赤クッキー」のご報告などもあります。
ご興味ある方、ぜひご参加ください。」
参加者は市民とNPO、企業、自治体、社会福祉協議会などの人たちで、それぞれの社会をよくする商品を持ち寄って論議した。
障がいを抱えた人も市民もバティシェも学生もまぜこぜになって作業所のクッキーを改良して販売するクッキープロジェクト、埼玉に福島などから避難してこられた方とつくる新聞バック、大学の福祉の冊子づくり、障がい者・育児女性など、就労に不利な環境の方々と、そして、日本文化・伝統技術を持つ方々との協業および雇用創出 の『日本製にこだわった通販』、らき☆すた、アニメの地域づくりの本、フィナンシャルプランナーグループによる金銭教育とレンジャーイベント、金融企業による金融・金銭教育、被災者を応援する「応援融資」、治療で髪の毛を失う人のためのおしゃれな帽子、南相馬ボランティアスペシャルバンド 支援金付きCD、被災地でつくる消費が自分で少し組み立てるガイガーカウンター、横浜発祥のナポリタンを地域ブランド化するナポリタン学会のあられなどが持ち寄られた。
この中で、社会をよくする商品には物語が重要だと言う声が多かったが、討議の中で物語だけではなく、商品としての完成度や販売の方法も重要で、買いたいと思えるモノづくりが必要などの意見が出た。
大量生産大量消費の時代が終わったと同時に、作り手やプランナー、代理店などがトレンドをつくり、商品化するということが全てではなくなった。
特に、社会をよくする商品は、今回の品々がそうであるように、いろいろなひとの参画によって考案されたり、消費者ではなく使う人が自分でつくれるもので、そして、その商品によって想いが伝えられる事が重要になっている。
こういう商品開発が社会的起業やコミュニティビジネスとなりつつあるのでないか。