こども環境学会2012年仙台大会
復興再生:子ども参画による子どもに優しいまちづくり
4 月21 日~22 日
1日目
21 日~22 日、こども環境学会2012 年大会が仙台市の仙台国際センターで行われた。
主催:こども環境学会、こども環境学会2012 年大会( 仙台)実行委員会(委員長:新田新一郎)
共催:仙台市、仙台市子ども会連合会、子どもの笑顔元気プロジェクト
後援:内閣府、省庁、宮城県、岩手県、福島県、県教委、日本学術会議、各学会、各新聞社等
「こども環境学会」は学問の領域を超えて、こどもを取り巻く環境=「こどもの環境」の問題に関心や係わりのある研究者や実践者が集い、共に研究し、提言をし、実践してゆくなかで、こどもの成育に寄与する環境科学を確立し、こどものためのよりよい環境を実現することを目的としている。
2011 年(東京)大会「こどもの生活を支える」は、2011 年3 月11 日の東日本大震災の影響で中止とし、4 月に緊急支援集会を開催し、「東日本大震災支援にかかる行動計画」を策定し、子どもの参画による、子どもにやさしいまちの再生を目指して、学会としての復興支援活動を行ってきました。
9年目を迎える2012 年度には、この1年間の東日本大震災被災地に対する復興支援活動を総括する意味も含めて、大会およびシンポジウムを仙台市で開催いたします。
テーマを「復興再生:子ども参画による子どもに優しいまちづくり」としました。子どもの参画による、こどもにやさしいまちの再生をめざして、子どもの成育環境の視点に立った東日本大震災からの復興のあり方を考えることを目的と掲げました。こどもの環境にかかわるすべての人々にご参加いただきたいと思っております。
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まず、会長の小澤紀美子東海大学教授が震災支援の活動を振り返り、「東日本大震災支援にかかる行動計画」の活動などを語り、震災復興にはこどもの参画、想像と創造が必要と語った。
仙台市長の奥山恵美氏が、仙台はこどもの文化活動が盛んなまちであると述べた。しかし、発災時は大人の目は血走っており、大人がこどもを怒鳴る光景も見られたと言い、その中でこどもたちがしっかりしていたと語った。
また、阪神淡路大震災にこどもたちだった若者が多く支援にきて、仙台に骨を埋める覚悟で今も活動しており、仙台の大人たちもこどものために活動して行きたいと述べた。
続いて、大会実行委員長新田新一郎氏は、宮城県で40年以上続いた青少年によるこども支援の仕組みのジュニアリーダーが地域や震災で活躍している事を述べ、この大会でもジュニアリーダーの企画も大きいと語った。
その後、被災地でこどもたちに大人気のラーメン体操がこどもたちによって披露された。
あきらちゃん&ラーメンちゃんwithこどもラーメン隊 - YouTube
こども環境学会2012年仙台大会
■1日目 各フォーラム
国際シンポジウム「復興再生とこどもの参画」
特別分科会「子ども未来人サミット ―アクションプラン―」
こども参加プログラム 「私のお店 バ*ザール」復興プランの展示 ポスターセッション
■2日目 各フォーラム
こども環境学会2012年仙台大会で学会賞受賞者記念講演会、総括セッション
分科会1「 被災地の「文化」を生かす子どものまちづくり~ 外部NGO・ボランティアと現地の協働を考える~」
分科会2「こどもにやさしい復興計画のあり方とその課題」
分科会3「ワークショップの意義を考える―宮城県美術館での教育普及活動」
分科会4「復興に向けた教育からこどもたちの未来を考える」
分科会5「デザインで支える子どもたちの震災復興~生きる力の種をまく地域・学校の取り組み~」
分科会6「被災地で見えた、遊び場づくりの意義 ~遊びがもたらす子どもの心身の回復及び成長~」
分科会7「被災地の子ども遊び環境の現状」
分科会8「東北の子どもの現場から見た子育て環境」
分科会9「震災復興まちづくり「歴史や景観の継承をこどもたちの手で…~ 土の人と風の人と、ゼロスタートで考えるこども参画のかたち ~」
注) この記事内容は、発表者・主催者の見解ではなく取材したSlowtimes.netの見解に基づいて書かれています。したがって、ご意見はSlowtimes.netまでご連絡ください。