ESDJ全国ミーティング2012
2日目
6月17日のESDJ全国ミーティング2012「今こそ、持続可能な社会と教育の意義を共有しよう」の分科会(主催 ESDJ「持続可能な開発のための教育の10年」推進会議)が開催された。
ESDとはヨハネスブルグサミットにおいて日本が提唱し実現した「国連持続可能な開発のための教育の10年」は、2005年から2014年迄行われる「持続可能な開発のための教育=Education for Sustainable Development」のことである。
これは社会・環境・経済・文化の視点から、人類が直面する様々な課題に取り組み、公正で豊かな未来を創る「持続可能な開発」を実現する力を、世界各地に生きる私たちひとり一人が学び育むことを目指している。
昨日迄の2014年の「国連持続可能な開発のための教育の10年」の最終年に向けての目標を共有と持続可能な社会をつくるために諸課題を解決するためのコーディネーターを育成するESDコーディネーターのあり方の論議を報告して分科会を行った。
分科会は、分科会1「生物多様性を大切にした地域づくりに向けたコーディネーション」、分科会2「学校と地域が連携したESDのためのコーディネーション」、分科会3「復興とコーディネーション力(コーディネーションの在り方)」が行われた。
◆分科会1「生物多様性を大切にした地域づくりに向けたコーディネーション」
コーディネーター 同推進会議理事の大島順子氏、新海洋子氏
話題提供 NPO法人ウエットランド中池見 笹木智恵子氏
沖縄の自然写真家 久高将和氏
分科会2「学校と地域が連携したESDのためのコーディネーション」
コーディネーター 同推進会議理事の池田満之氏
話題提供 多摩市教育委員会 中谷愛氏
多摩市立連光寺小学校 教育連携コーディネーター 羽澄ゆり子氏
分科会3「復興とコーディネーション力(コーディネーションの在り方)」は、リソースパーソンの南三陸町立伊里前小学校教諭の阿部正人氏のスピーチをコーディネーターの同推進会議理事の壽賀一仁氏、長岡素彦で行われた。
阿部氏は、自らの住む気仙沼市小泉地区の発災からの状況を語り、地元で係ったプロジェクトについて語った。
歌津ドリームプロジェクトは、提供を得たMTBを有効に活用するばかりでなく、開催が絶望しされた既存のMTB大会をボランティアの支えでこれまで以上の大会に復活させた。
ジュニアリーダーでは、既存のジュニアリーダーに支援を行い、ジュニアリーダーが地域を元気にした。
新町振興会では、既存の振興会を外部の力も借りてワークショップこれまでのつながりを持続させも発展させた。
小泉公民館では、多様な活動を活発化させるばかりでなく、地域の情報発信(フェイスブック)を行っている。
阿部氏は、コーディネータの要件として「よりよい未来のために価値を提案する」、「これまであった文化をつなげるなどの」などをあげ、具体例とともに説明した。
その後の論議では、全国から集まった参加者が震災支援の体験や地域でのコーディネートの実例と照らして、「復興とコーディネーション力」、「コーディネーションの在り方」を論議した。
(まとめは下図の通り)
「まとめのセッション」では分科会1「生物多様性を大切にした地域づくりに向けたコーディネーション」、分科会2「学校と地域が連携したESDのためのコーディネーション」、分科会3「復興とコーディネーション力(コーディネーションの在り方)」がの報告が行われた。
その後、コーディネーター 吉澤卓氏により、参加者とともに「コーディネーターの役割 (ESDとのつながりも含め)」、「コーディネーターに必要なスキル」、「どうしたらESD的コーディネーターは育つのか?(どうやって地域でコーディネーターを育てるのか?)」、「コーディネーターが活躍できる社会的仕組みとは?」などを検討した。
最後に、次年度の開催地の岡山市市役所によるプレゼンがおこなわれた。