ふじみ野「地域コーディネーター育成講座」
地域コーディネイター育成講座実行委員会
東上線NPOネット地域雇用推進委員会
現在、ふじみ野「地域コーディネーター育成講座」(地域コーディネイター育成講座実行委員会、東上線NPOネット地域雇用推進委員会)を行っています。
地域コーディネーターとは持続可能な社会やまちづくりを行うためのコーディネーター・ESDコーディネーターです。
「地域の多様な関係者が垣根を越えて協働して取組むのがまちづくり、地域づくりです。
しかし、多様な関係者が関わるということは、価値観、考え方、行動パターンの違いから、摩擦や対立も生まれてくることになり、それを超えて、共通のビジョン(どんな川、どんな地域にしていきたいのか)や協働の調整や役割分担(そのためになにをいっしょにやり、なにをそれぞれでやるのか)についての合意形成を図っていくことが必要になってきます。」(「地域コーディネーター育成講座」より)
埼玉県域では、東上線NPOネットが国連持続可能な開発のための教育の10年さいたまが「地域(共創)コーディネーター」の養成を始めている。
今年度は、ふじみ野市で「地域コーディネーター育成講座 しっかりしたビジョンでやわらかくつなぐ」を主催が、市民による地域コーディネイター育成講座実行委員会で、共催が東上線NPOネット地域雇用推進委員会(助成:公益財団法人サイサン環境保全基金、協賛:ふじみ野市、ふじみ野市教育委員会)で行なわれている。
9月13日に「コーディネィターについて」としてESDJの森良氏のコーディネータについてのレクチャー、9月20日に「ファシリテーター講座」としてESDJの森良氏のファシリテーターについてのレクチャーと指導が行われた。
9月30日には「まちづくりのビジョンとコーディネィターの役割」が行われた。
地域コーディネイター育成講座実行委員会委員長の開催趣旨の後にふじみ野市の高畑博市長の挨拶があった。
高畑市長は、全町会・自治会でタウンミーディングを行い、職員ともミーティングを重ねて協働のまちづくりを目指している。市民にも、このような講座で従来の要求型市民から協働する市民となり、行政と対等なバートナーシップで新しい公共を共に築いてほしいと述べた。
アイスブレーキングとして会場全体で参加者同士の自己紹介のコミュニケーションづくりが行われた。
これは、アイスブレーキングの手法を学ぶOJTにもなっている。
次に、森良氏による「まちづくりのビジョンとコーディネィターの役割」のレクチャーが行われた。
森氏は、「持続可能なこと」とは具体的に何かを参加者から聞き、また、「持続不可能なこと」とは何かを問いました。
参加者の考えている地域の現実をもとに地域を持続可能にするFEC(食料・エネルギー・ケアの自給)や新しい公共、協働などについて語り、コーディネーターの必要性について述べた。
また、ふじみ野で江戸時代まで存在した地域を持続可能にしていた自給と舟運による交流・交換について述べた。
そして、コーディネーターに必要なスキルとして社会サービスのコーディネート、パートナーシップのコーディネート、コミュニティエンパワーメント、ビジョン・ミッションの共有などを説明した。
その後、参加者同士でまちづくりのビジョンの論議を行った。
その後、参加者て全員でワールドカフェ「ふじみ野をどんな地域にしていきたいか」を行った。
この中で、自然環境や歴史・文化、福祉の重要性、孤立を防ぐ居場所づくり、バワーを発揮できる方法、高齢者、大人、若者、こどもの多世代協働や市民の活動だけでなく企業、農業、商業など異業種交流で持続可能なまちを目指すまちづくりのビジョン・地域像を描けた。
また、多用な価値を持つ市民での合意形成では、反対意見や少数意見を排除せず、コーディネートによって、何に反対なのか、何が違うのからの合意形成が必要なるなどの論議がなされた。