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スローレポート 『S−Report』 (10/11号)
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◆◆◆ ESDと復興 持続可能な復興と教育 ◆◆◆
9月21日、「ESDと復興 持続可能な復興と教育」(ESD学校教育研究会)が仙台市のEPO東北(東北環境パートナーシップオフィス)で行われた。
以下、WEBでも同じ内容を読めます。
http://www.slowtimes.net/2012/09/21/20120921/
ESDとはヨハネスブルグサミットにおいて日本が提唱し実現した「国連持続可能な開発のための教育の10年」は、2005年から2014年迄行われる「持続可能な開発のための教育=Education for Sustainable
Development」のことであり、これは社会・環境・経済・文化の視点から、人類が直面する様々な課題に取り組み、公正で豊かな未来を創る「持続可能な開発」を実現する力を、世界各地に生きる私たちひとり一人が学び育むことを目指している。
このイベントは東日本大震災や津波ををふりかえり、持続可能な復興と教育を考えるものである。
まず、ESD学校教育研究会の長岡素彦が、ESDとESD持続可能な開発のための教育の震災教材"東日本大震災をふりかえり、今を見つめ、対話する『未来をつくるBOOK』"(認定NPO法人「持続可能な開発のための教育の10年」推進会議 ESD-J)について語った。
この「『未来をつくるBOOK』は、主に被災地から遠く離れた場所で、それぞれの大震災を体験した子どもと大人が、もう一度、そのとき起こったことを思い出し、より深く被災地のことを知り、大切にしたいことは何なのかを深く見つめ、探る時間に出あうためにつくりました。」
自己紹介の後、実際に津波の被害を受けた小学校の教員が体験を述べた。
発災時の小学校での避難や学校の復旧の状況、復旧・復興の現状を語り、学校でも地域でも「つながり」が大事であると述べ、それは小学校の父兄・PTAだけでなく、総合的学習の時間で地域でできたつながりやESDなどの県内・全国的なネットワークが復旧・復興に役立ったと語った。
そして、復旧・復興では自分で考えて動く「実行型市民」が活躍したが、この自分で考えて動く「実行型市民」を育んできたのは山学校の体験ではないかと述べた。
宮城県域では、友達と山でかくれんぼしたり、川で魚を捕ったりして遊ぶことを昔から 『山学校する』といい、山学校で、こどもたちは体験から学び、人と協働として行うことを体得してきた。
現在宮城県ではみやぎアドベンチャープログラムという方法を取り入れている。これは、「体験学習法の一つであるPA(プロジェクト・アドベンチャー)の考え方や手法を取り入れた,宮城県独自の教育手法です。授業をはじめ,学級活動など学校教育のあらゆる場面に取り入れることにより,豊な人間関係のもとで充実した学校生活や社会生活を送れることを目指しています。」というもので、山学校とともに体験から学び、人と協働として行うことを体得するためには必要だと考えているという。
また、東京板橋から来た成増小学校の学校支援地域本部の地域コーディネータの白鳥円啓氏が市民として学校支援や地域での教育について語った。
白鳥氏はPTAの会長を経て、学校支援地域本部の設立に係った経緯を述べて、学校と地域をつなぐ地域コーディネータとしての活動について語った。
白鳥氏は、地域コーディネータ(東京都教委の教育支援コーディネーター)として行ってきた学校支援の中で、単なる学校ボランティアではなく、ESD・教育の支援や教員への支援や教員が地域から学ぶ機会を作り出している。
東京都の「「教育支援コーディネーター」は、学校と地域、企業・NPOをつなぎ、外部の講師やボランティアが効果的に子供たちの教育を支援できるよう、様々なコーディネート活動を行い、学校内外の教育活動をサポートする役割を果たし」ているもので、白鳥氏たちは「学校支援人材ガイドブック」やコーディネーター事例集「地域教育をマネジメントするために」などを作成して、「教育支援コーディネーター」を育成している。
また、自らの震災支援の内容や板橋という津波被害ないが河川の氾濫もある地域での小学校の防災ワークショップなどの活動を語った。
その後、参加者全員で論議を行った。
ここでは、住民の合意がないまますすんでる防潮堤建設やその元になっている津波シュミレーションの問題、平和構築での紛争解決の手法が復興に役立つか、新しいつながりとしてのSNS・facebookの可能性などが論議された。
また、東北以外では東北で復興がすすんでいるとの誤解の問題やフクシマの壁(関東の多くの人々の関心が原発とフクシマど止まっており、それ以北には関心が向かない)なども論議された。
全体のまとめは下記をご参照ください。
http://www.slowtimes.net/2012/09/21/20120921/
■今後について
★11/23盛岡で「ESDと復興」を実施します。
年度内には下記を実施したいと思います。
★「ESDと復興」仙台
★「ESDと復興」東京
(参考)
ESD持続可能な開発のための教育の震災教材
東日本大震災をふりかえり、今を見つめ、対話する『未来をつくるBOOK』
認定NPO法人「持続可能な開発のための教育の10年」推進会議ESD-J
http://www.esd-j.org/j/topics/topics.php?itemid=3223&catid=176
東京都教委 地域教育推進ネットワーク 東京都協議会
http://www.syougai.metro.tokyo.jp/sesaku/net/netkyou0702.htm
◆◆◆ ご案内 ◆◆◆
第10回市民メディア全国交流会~つながろう!広がろう!伝えよう!~
http://kubikino-medhifesu.p-kit.com/page213902.html
10月27日、28日(日)に第10回「市民メディア全国交流会~つながろう!広がろう!伝えよう!~」が上越市で開催されます。
この中で、分科会【6】「地方紙と市民によるメディアの新しいあり方」を行います。
ここでは、地方紙と市民によるメディアの新しいあり方の実例を聞き、参加者とともに論議します。
埼玉新聞社クロスメディア局企画編集部長吉田俊一氏が「埼玉新聞社の市民参加紙面の取り組み」、NPO法人埼玉情報センターの生越康治氏が「埼玉新聞社と市民の共働の取り組みについて」
、東京新聞読者応答室室長の鈴木賀津彦氏が「新聞と市民メディアについて」のお話を頂き、slowtimes.net代表の長岡素彦・バネリストと参加者が「地方紙と市民によるメディアの新しいあり方」を論議します。
内容
9:30
「埼玉新聞社の市民参加紙面の取り組み」
埼玉新聞社クロスメディア局企画編集部長吉田俊一氏
9:50
「埼玉新聞社と市民の共働の取り組みについて」
NPO法人埼玉情報センター生越康治氏
10:10
「新聞と市民メディア」
東京新聞読者応答室室長鈴木賀津彦氏
10:30
論議
slowtimes.net代表の長岡素彦と参加者と「地方紙と市民によるメディアの新しいあり方」を論議します。
他市民メディア、メディア関係者
担当者 長岡素彦 (市民メディア slowtimes.net 代表)
日時 10月28日(日) 9:30 ~ 11:00
会場 高田駅前コミュニティルーム
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こどもと地球の平和的未来をつくる教育
ESD
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