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スローレポート 『S−Report』 (1/3号)
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◆◆◆ ESDの10年・地球市民会議2012 ◆◆◆
「ESDの10年・地球市民会議2012」(主催「ESDの10年・世界の祭典」推進フォーラム)が11月27、28日に東京で開かれた。
http://www.slowtimes.net/2012/11/29/20121127/
http://www.slowtimes.net/2012/11/28/20121128/
27日は、開会の辞、来賓あいさつに続いて、基調報告「2014年、DESD最終年への取り組みと世界の潮流について、現場からの最新報告。」が世界各国からの報告が行われた。
その後、「日本のESD事例報告としてRCE(国連大学高等研究所)、ユネスコスクール(公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター (ACCU))、企業(グローバル・コンパクト・ジャパン・ネットワーク)、2014年DESD最終年会合開催都市の報告、「中国からのESD実践事例特別報告」が行われた。 これまでのESD推進活動の成果、これからのESD推進の構想づくり、つなぐ仕組みづくり、2014年後のオールジャパンでのESD推進について語られた。
28日、個別テーマワークショップとして「防災教育と気候変動教育」、「生物多様性とESD」「持続可能な生産と消費」、「歴史文化遺産と人材育成」、「貧困撲滅と社会的公正のための教育」が行われ、これらを受けて「個別発表」として個別テーマワークショップの発表が行われた。
個別テーマワークショップ「防災教育と気候変動教育」では、防災教育の問題を取り上げた。 「2009年のドイツ・ボンで行われたユネスコの中間年会合の中で、自然災害や気候変動に対応しうる社会を作る人材づくりとしてESDが掲げられています。2011年3月の東日本大震災を受けその実践例としてどのようにRCE仙台広域圏(やACCU、大学等の研究機関)が取り組んできたか、また、アジア太平洋地域のRCEのネットワークでの取り組みを共有しあうことで、防災教育のなかでのESDの実践にフォーカスをしぼり、アジアや日本全体でのこれからのあるべき方向性を探ります。」(趣旨)
国連大学高等研究所シニアフェローの竹本和彦氏の開始挨拶の後、パネルディスカッションの各パネリストの発表が行われた。
「UNESCOの推進する気候変動教育」としてUNESCO・ESDセクションプログラムスペシャリストの望月要子氏がユネスコのESD後半戦略における気候変動、生物多様性などの位置づけを語り、気候変動の犠牲者であり、原因をつくる張本人、そして解決者である人間に対して、これらを解決するために教育・ESDを実施していく政策の必要性を語った。
「CEEとしての気候変動・防災教育の実践」としてのインド・環境教育センター(CEE)の所長カルティケーヤ・サラバイ氏は、自然災害と持続可能な開発の関係を語り、CEEが津波被害や自然災害、構造的貧困に対して行ってきたESDのハード・ソフト両面での復興実践について述べた。
「RCE仙台広域圏の実践」として仙台広域圏ESD・RCE運営委員会委員長の小金澤孝昭氏はRCE仙台広域圏での事例を元に防災教育と地域教育、復興教育の視点を述べた。 防災教育としては逃げる方法と地域の理解の必要性、復興教育では地域・地域経済の構造の理解と生態系サービスの重要性を語った。
「みんなひとつプロジェクト」として公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター(ACCU) 事業部次長の柴尾智子氏は、これまでACCUがアジアを中心として行ってきた識字教育での防災教育及び教材について述べた。
また、アジア太平洋地域のユネスコスクールから「みんなひとつ」という連帯の気持ちを日本の被災地のこどもたちに届ける「みんなひとつプロジェクト」と東日本大震災から以降の防災教育について語った。
「防災・復興教育のESDー東日本大震災の教訓から」として気仙沼教育委員会副参事兼指導主事の及川幸彦氏は、気仙沼の実例にもとづく教訓から防災教育・復興教育を語った。 防災教育でいえばESDが育む力が災害・危機的状況の中では不可欠な能力であり、復興教育でいえばESDの基本理念である未来をつくる力や自然環境と共生する態度などが重要となると述べた。
持続可能性のための教師教育刷新ユネスコ・チェアホールダーチャールズ・ホプキンス氏(カナダヨーク大学教授)は、欧米では防災・防災教育の必要性を感じていないと述べ、世界はつながっており、自然災害に限らず、誰かが誰かの悪影響を受けたり、誰かが誰かの良い影響を受けたりしている現在では、自地域・国家だけで考えてはいけないと述べた。 その後のバネリスト。コメンテーター、参加者で論議した。
「クロージングセッション」では、ESDJ阿部、重代表のコーディネートにより、パネリストと参加者によって、「具体的にESDをどうすすめるか。学びを日常化していくこと」、「5つのテーマのつながり」、「つなぐ装置としてのESDを2014年以降どうするか」、「全国のESD情報をつなぐ仕組み」、「ユネスコ会合にどうインプットするか」、「無関心層の取り込み」、「震災からの再生」などが論議された。
◆◆◆ ご案内 ◆◆◆
関東ESD学びあいフォーラム2013 ESDの視点をプラス
身近な活動を持続可能な地域づくりにつなげよう
【日時】 2013年1月26日(土)10:00~17:00
【会場】 ガールスカウト会館
(→http://www.girlscout.or.jp/contents/wp-content/themes/girlscout/images/kaikan_map.pdf)
地域には、さまざまな課題を抱えた人がいます。日本語が不自由で生活に困る、農業の後継者がいない、安心してのびのび遊べる場所がない、身近な環境を守りたい・・・・。
そんな課題を解決しようと始まった取り組みは、時に地域に広がり、多様な人をつなぎ、かかわった人たちを元気にしていきます。そんな活動に共通するポイントはなんでしょうか?
本フォーラムは、活動の実践者や地域のコーディネーターの皆さまと、地域によくみられる課題解決の取り組みを、ESDの視点でブラッシュアップするワークを通して、それぞれの活動を持続可能な地域づくりや人づくりにつなげていくポイントを共有することを目指します。
*ESD:持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development)
●こんなNGO・企業・学校・つなぐ人にお勧めです 環境各地域のESDに関心を持つ市民活動実践者、教員、企業人、行政職員 市民参加やボランティアのコーディネーターなど
【プログラム内容】
10:00 全体会 講演「持続可能な地域をつくるESDの視点とは」 森 良(ESD-J理事)
11:15 分科会 「身近な課題に、ESD的に取り組むには?」
①環境教育をいかして多文化共生をすすめたい 太田祥一氏(群馬県生涯学習課)
②地域とつながりをつくりたい 菊地敦子氏(workshop”reco”) ③地域の環境を大切にした農業を守りたい 加藤大吾氏(都留環境フォーラム)
④貧困で未来を描けない子どもをなんとかしたい 栗林知絵子氏(豊島WAKU WAKUネット)
(12:00~13:00昼食・休憩)
14:45 全体会 「ESD化するための視点を抽出し共有しよう」
1)各分科会からの発表
2)ふりかえり、グループワーク&全体セッション
16:30 情報共有:+ESDプロジェクトのご紹介
関東でのESDコーディネーター研修のご紹介
17:00 終了
☆申し込みはこちら(→https://goo.gl/h5tuj)sw
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