「共に⽣きる」フォーラム 仙台
ジャパン・プラットフォーム JPF
3 月 7、8 日、「共に⽣きる」フォーラム(主催 特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォーム JPF)が仙台市民会館で行われた。
「共に生きる」ファンドの助成を受けたNPO 団体を対象とした「共に生きる」フォーラムで地場産業・生業、避難所・仮設住宅、子ども、地域振興、高齢者・災害弱者、福島に関連する支援などの分野毎に68 団体が参加して各地で開催された。
7日、子どもの分野の団体の報告とワークショップで論議が行われた。
(特活)地球市民 ACT かながわは岩手県釜石市でのボランティア育成と「こころ」の支援、(特活)うれし野こども図書室は岩手県陸前高田市での子ども図書館仮設、(特活)フロンティア南相馬は福島県南相馬市でのこどもたちに対する屋外・屋内体験活動の支援、(特活)HANDSは岩手県陸前高田市での子どもの健康支援、 (一社)プロジェクト結コンソーシアムは宮城県石巻市での「日常的な遊び・学びの場」の運営について述べた。
(特活)カタリバは岩手県大槌町での”コラボ・スクール” 「大槌臨学舎」による学習支援、 (特活)メックスは福島県南相馬市での放射能汚染地域の屋内遊び場づくり、(特活)スクラム釜石は東北各地でのラグビーやスポーツによるこども支援、(一社)南三陸町復興推進ネットワークは宮城県南三町での教育を通じたまちづくり、(特活)みやぎ子ども養育支援の会は宮城県石巻市での障害児などの子育て支援、(特活)MAKE THE HEAVENは宮城県石巻市でのこどもによる地域づくり、(特活)いわて連携復興センターは岩手県での支援・復興連携について述べた。
報告の後、ワークショップでグループに分かれて事業を実施して良かったこと、困ったことについて論議した。
困ったことでは、地域との連携、地元の理解、人間関係、スタッフの疲弊、心的負担であり、良かったことでは、元々関係ある人とのつながり、地元の理解、行政の協力などがあげられた。
今後の活動に活かせるアイディア・知恵について論議して、共有した。
その結果、高校生MYプロジェクト、地域力の強化、スタッフの現地化・長期体制構築などのプランが出された。
全体論議では、人の問題では現地スタッフ化、専門家の活用、信頼関係づくり、情報の問題では行政への情報発信、助成制度、必要な情報、心がけの問題では人を育てる、支援期限についてなど論議が行われた。
地域振興の分野では団体の報告とワークショップで論議が行われた。
(特活)ほっぷの森は宮城県仙台市での市内への避難者支援、(特活)森のライフスタイル研究所は千葉県山武市での九十九里海岸保安林復興支援活動、(一社)ピースボート災害ボランティアセンター は宮城県石巻市・女川町での若者、まち、浜の再生・活性化支援、(特活)オン・ザ・ロートは宮城県石巻市での生活支援プロジェクト、(特活)遠野まごころネットは岩手県で草の根からの広域連携復興のための連携について述べた。
(学)岩手看護短期大学は岩手県大槌町での心と身体のレスキュー隊、 (特活)SAVE
TAKATAは岩手県陸前高田市での陸前高田復興MAPプロジェクト、(一社)共生地域創造財団は宮城県亘理町での集会所プロジェクト、(一社)南三陸町復興推進ネットワークは南三陸町における、若手主体のプロジェクト創出、(特活)みちのくふる里ネットワークは岩手県大船渡市での復興を推進させる地域コーディネイター育成プロジェクト、(特活)みらいとは福島県新地町での地域復興促進プロジェクト、(特活)吉里吉里国は「復興の薪・
再生」キャラバン 2013について述べた。
報告の後、ワークショップでグループに分かれて事業を実施して良かったこと、困ったことについて論議した。
困ったことでは、世代を超えたつながりがない、地元の意識の違い、キーマンの不在であり、良かったことでは、企業とのつながり、地元の協力、セクターを超えた連携などがあげられた。
今後の活動に活かせるアイディア・知恵について論議して、共有した。
その結果、組織化・住民主体の協同組合、就労支援、自立支援などのプランが出された。
全体論議では、プロジェクトの問題では独自産業化、観光化、イベントの問題で健康、子育てなどのテーマを、その他の問題として資金調達、地域連携、学びをアクションにするなどついてなど論議が行われた。
8日、高齢者・災害弱者の分野では団体の報告とワークショップで論議が行われた。
(社)日本社会福祉士会は宮城県、岩手県での社会福祉士の東日本大震災被災者支援事業、(特活)国際支援地球村は宮城県石巻市での買い物代行からのまちづくり、(一社)パーソナルサポートセンターの仙台市での絆と安心プロジェクト(安心見守り協働事業)、(福)やまだ共生会は岩手県山田町での被災地障害者生活支援事業について述べた。
(社)日本精神保健福祉士協会は、宮城県、福島県での精神保健福祉士の支援事業、(特活)くらしのサポータースは岩手県での「これからのくらし相談会」実施事業、 (一社)裸足醫チャンプルーは岩手県大船渡市・陸 前高田市での岩手県気仙地区消防団員のためのPTSD Follow Up 調査と心理的介入事業、(一社)キャンナス東北は、宮城県石巻市での高齢者の健康増進事業、(特活)しんぐるまざあず・ふぉーらむ福島は福島県郡山ふくしまっ子クラブの開設・運営と放射能相談について述べた。
報告の後、ワークショップでグループに分かれて事業を実施して良かったこと、困ったことについて論議した。
困ったことでは、情報格差、行政が動かない、サポートがないなどであり、良かったことでは、活動している人の負担を減らして喜ばれた、他のセクターとの協力、口コミが成功したなどがあげられた。
今後の活動に活かせるアイディア・知恵について論議して、共有した。
その結果、資金の民と官の適正配分、社会的起業などのプランが出された。
全体論議では、今の現場の課題に即したケア・事業、支援のあり方として小さな声を広いながら現場・地元のキーマンと連携、その他の問題としてつながりを見直すなど論議が行われた。
今回の参加団体は、自分たちの団体のことではなく、地域全体を考え、地域の小さな声にみみを傾け、人やセクターをつないでいる。
このような積み重ねが持続可能な復興をつくっていくのではないか。
尚 、ジャパン・プラットフォームの「共に生きる」ファンドは既に 11 次までの募集・助成を経て、現在第 12 次募集分の検討を行っています。
次回 13 次応募期間は 2013 年 5 月を予定しています。JPF は引き続き、「共に生きる」ファンドの助成、助成団体の皆さ まの交流を通じ、被災地の復興に向け、支援を継続していきます。
■ジャパン・プラットフォームについて
特定非営利活動法人(認定NPO法人)ジャパン・プラットフォーム(JPF)は、NGO・経済界(経団連、企業など)・政府(外務省など)が連携し、迅速に効率的な国際・国内緊急支援が行えるよう、 NGO をサポートする中間支援団体です。
■「共に生きる」ファンドについて 本ファンドは東日本大震災の被災者支援活動を迅速かつ効果的に実施するため、2011 年 4 月に当面 10 億円の 予算を充て設置されました。