読売新聞 4月15日(月)22時1分配信
東日本大震災で被災した岩手県山田町から、被災者の緊急雇用創出事業を受託したNPO法人「大雪(だいせつ)りばぁねっと」(北海道旭川市)の不適切支出問題で、同町は15日、同法人と岡田栄悟代表理事を相手取り、約5億200万円の損害賠償訴訟を起こすとともに、刑事告訴する方針を明らかにした。
佐藤信逸町長が同日、町議会全員協議会で表明し、議会側も了承した。5月下旬にも提訴する。
同法人を巡っては、2012年度の事業費約7億9100万円のうち約5億200万円が目的不明の出張費や、勤務実態のない人件費などの不適切支出だったことが県の調査で判明。県は町に補助金の対象外となると通知し、町は約4億8200万円を補正予算で穴埋めしている。