登米市の広報紙全国3位 被災者支援団体の特集高評価
宮城県登米市が発行する広報紙「広報とめ」2012年12月1日号が、自治体の優れた広報紙を審査する「2013年全国広報コンクール」の広報紙市部部門で全国3位となる2席を受賞した。東日本大震災の被災者支援に取り組んだ市内の女性グループの活動を紹介する特集を中心に、構成や文章表現が高い評価を得た。
同号は35ページ。巻頭の9ページで、市内の避難所などで11年3月から11カ月間、被災した女性らの支援に当たった市民グループ「えがおねっと」の活動を特集した。
記事は代表者のインタビューを柱に、グループのメンバーや被災者、学識経験者らのコメントなどで構成。多角的に活動を取り上げた。
取材や執筆を手掛けた市長公室室長補佐の遠藤亨さん(48)は「取材を通してメンバーの思いに心を打たれた。記録に残し、今後、災害が起きたときの道しるべにしたかった」と言う。
審査で同号は「特集は証言として価値が高く、文章表現も感動的。他の紙面の至る所に地域に暮らす人々が登場し、ぬくもりを感じさせる」などと評価された。
市長公室の神田雅春室長は「受賞は光栄。担当者全員の努力のたまもので、今後の励みになる」と話した。
コンクールは12年中に発行した自治体の広報紙などを対象に、各都道府県の推薦作を審査し、8日に入賞作などを発表した。広報紙市部部門には63点の応募があった。