20140528

■2015年以降、ESDはどうなるの?【国際編】ESDJより

1.2014年で、ESDは終わる?終わらない?
「国連ESDの10年」は2014年で終了しますが、RIO+20でもESDは引き続き世界で推進していくことが確認されました。しかし、「第二次ESDの10年」がスタートするわけではありません。国際的な枠組みとしては、「グローバル・アクション・プログラム(GAP)」を作り、世界のさまざまな主体がそれを踏まえた取り組みを進めていくことが期待されています。


2.グローバル・アクション・プログラム(GAP)とは?
GAPは、ユネスコがESD推進の優先分野を決め、各国政府や自治体、団体などがそれぞれ取り組むことが期待されるものです。ユネスコ原案は昨年11月に開催された第37回ユネスコ総会で確定され、すでにウェブサイトでも公開されています。http://unesdoc.unesco.org/images/0022/002223/222324e.pdf
ESD-Jではこれを独自に翻訳し、「暫定訳」を作成、追加の提案を書き込んだもの(日本政府を通してユネスコに提出)を公開しています。(追加提案は採用されませんでしたが、今後、GAPのロードマップ(解説文書)を作成するときに、参考にしていただこうと考えています)
http://www.esd-j.org/j/documents/toGAP%20Draft%20byESD-J.pdf

ユネスコでは今後、このGAPをふまえて、各主体がどのようにESDに取り組んでいくかを表明する「コミットメント」を集め、11月の世界会議で公表する予定です。「コミットメント」は5月中にも募集が始まる見通しです。

3.日本の市民社会から世界会議の成果へのインプットは可能なの?
世界会議では、2015年以降のESD推進に向けた「宣言」が採択され、そのもとで上記グローバル・アクション・プログラムがコミットメントともに公表されます。この宣言文書はこれから作成されるものですが、ドラフトは今後、広く関係者の意見を聴いた上で、世界会議で最終決定される予定です。
成果文書への市民社会からのインプットは、この機会に受け付けられる見込みです。
また、世界会議では公式ワークショップが公募されると聞いています。こちらも5月中には公募スタートとの情報ですが、今のところはまだ公開されていないようです。
http://www.unesco.org/new/jp/unesco-world-conference-on-esd-2014/
なお、「ESDの10年最終年のイベント情報」の全体像については
今年2月にESD-Jから以下のような発信をしています。
http://www.esd-j.org/j/topics/topics.php?itemid=3422&catid=17 

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