フューチャーセンター
フューチャーセンターとは、企業、政府、自治体などの組織が中長期的な課題の解決を目指し、様々な関係者を幅広く集め、対話を通じて新たなアイデアや問題の解決手段を見つけ出し、相互協力の下で実践するために設けられる施設である。
施設は一般に、研修スペースや学習スペース、ミーティングスペースなどで構成される。
その目的は創造性を発揮し、複雑化して従来の枠組みでは解決の難しい現代の様々な課題を解決することにある。例えば地球環境問題への対応や、企業や業界の枠組みを超えたイノベーション等の複雑な課題は、普段と同じ組織のメンバーと普段と同じ会議室に集まっても、過去になかった発想やアイデアを生み出し、解決に向けて実践することは困難である。そこでフューチャーセンターという多様なメンバーが集まる場をつくり、集合知を形成し、新たな知を創造しようとする取り組みが行われるようになったわけである。
(ウィキペディア日本語版)
フューチャーセンター・セッション
フューチャーセンター・セッションは、論理的分析だけでは解決できない複雑に絡み合った問題に対して、「未来志向」と「対話」、そして「プロトタイピング」のパワーでブレークスルーする場です。「正しい答えを見つけよう」というよりも、その問題をブレークスルーするための突破口を見つける心構えを持って臨みます。
フューチャーセンター・セッション開催に向けての、最もオーソドックスな5ステップ
(1) Select Theme:視野を広げてテーマを設定
(2) Invite Diverse People:多様性を確保して人集め
(3) Produce Hospitality:非日常経験を演出
(4) Facilitate Dialogue:主体性を引き出す運営
(5) Foster Execution:参加者全員の深い気づき
(「フューチャーセンターをつくろう」)
地域型インデペンデントフューチャーセンターとフューチャーセンターネットワーク
デジタルからアナログまでの多様な工作機械を備えた、実験的な市民工房のネットワーク
ファブラボは、個人による自由なものづくりの可能性を広げるための実験工房です。3次元プリンタやカッティングマシンなどの工作機械を備え、人々にデジタル・ファブリケーション技術の利用機会を提供することで、「つくる人」と「使う人」の極端な分断の解消を目指します。
20世紀は大量生産大量消費の時代でしたが、21世紀を迎えた今、パーソナル・ファブリケーションの時代へと向かっています。子どもから専門家までが “Do It With Others” の精神で連携しながら、自由にものづくりをする活動が始まっています。ファブラボは、次世代のものづくりのインフラのようなものです。インターネットの普及によって、誰もが自由に情報発信することができるようになったように、ファブラボが各地に普及することで、誰もが自由にものづくりができるようになることが期待されています。デジタル工作機械は急速に低価格化しており、いずれは一家に一台普及する時代がやってくると考えられています。
「Fab」には「Fabrication(ものづくり)」と「Fabulous(素晴らしい)」という2つの意味が込められています。ファブラボの基本的理念はFab Charter(ファブラボ憲章)として共有されています。近年、世界中でファブラボが急速に増える中、「ファブラボとは何か?」という議論は常に続けられています。その定義は徐々に変化していますが、現時点での共通認識を要約すると以下のようなものになります。
FabLabの条件
1.一般市民が利用可能であること(パブリックアクセス)
無料(もしくはお金以外の交換条件の下)で一般の人々に利用を公開する。
2.ファブラボ憲章の理念に基づいて運営されていること:
ファブラボ憲章をウェブサイトおよびラボに掲示し、目に触れる状態にする。
3.共通の推奨機材を備えていること:
機材を共通化することで、すべてのファブラボが知識やデザインを共有し、国境を越えて協力し合えるようにする。・ファブラボ推奨機材:http://wiki.fablab.is/wiki/Portal:Equiment・ファブアカデミー推奨機材:http://www.fabacademy.org/diploma/
4.グローバルなファブラボのネットワークに参加すること:
年に一回開催される世界ファブラボ会議や、ファブアカデミー、他国のファブラボとの共同ワークショップなどの国際的なプロジェクトに参加し、世界のファブラボのネットワークの一員として認知されることが求められる。
What’s FabLab? | FabLab Japan